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プレコンセプションケアについて

ページID:0029406 更新日:2025年3月25日更新 印刷ページ表示

プレコンセプションケアとは

プレ(pre)は「~の前」、コンセプション(conception)は「受胎・妊娠」を意味し、プレコンセプションケアとは「妊娠前からの健康づくり」のことです。​WHO(世界保健機構)では、「妊娠前の女性とカップルに医学的・行動学的・社会的な保健介入を行うこと」と定義されています。

若いうちから妊娠・出産や自身の健康について正しい知識を持ち、日々の生活で健康づくりを意識しましょう。それにより、現在の自身の健康だけでなく、将来の健康も実現できます。また、将来妊娠を望んだときには、すこやかな妊娠・出産を実現できる可能性が増え、さらに生まれてきた赤ちゃんの健康にもつながります。

妊娠・出産をするしないにかかわらず、プレコンセプションケアを実践することでいまの自分がもっと健康になり、人生100年時代の満ち足りた自分(well-being)の実現につながります。
妊娠を計画している女性だけでなく、男女ともにより豊かな人生を送ることができるでしょう。

なぜプレコンセプションケアが必要なのか

リスクのある妊娠の増加

若い女性のやせや肥満、出産年齢の高齢化などにより、リスクの高い妊娠が増加しています。
プレコンセプションケアで妊娠前のリスクを減らしていくことが、健やかな妊娠・出産、生まれてくる赤ちゃんの健康につながります。

不妊の増加

「生理不順を放置していた」「生理痛を我慢していた」などが将来の不妊の原因となることがあります。
妊娠・出産に関する正しい知識を得て行動し、将来の不妊のリスクを減らしましょう。

性・生殖に関する知識の不足

性・生殖に関する正しい知識を得て、不妊や望まない妊娠、性感染症への罹患を防ぎましょう。
女性は、生まれる前から体の中に卵子を持っていますが、年齢とともに質が低下し、数も減少します。いつでも妊娠できる、と考える方もいるかもしれませんが、30代以降は徐々に妊娠しにくくなり、流産のリスクも高くなります。
男性も、年齢とともに精子の質や運動率が低下していきます。
ライフプランを立てるときは、キャリアプランだけでなく、これからのことも考えるとよいでしょう。

プレコンセプションケアの目的

  • 若い世代の健康を増進し、質の高い生活を実現してもらうこと
  • 若い世代の男女が将来、より健康になること
  • 健全な妊娠・出産のチャンスを増やし、次世代の子どもたちをより健康にすること

プレコンセプションケアを始めよう

いまの自分を知ろう

プレコン・チェックシート

今の自分にできることから少しずつ実践してみましょう。

プレコン・チェックシート(女性用) (PDF:488KB)

プレコン・チェックシート(男性用) (PDF:487KB)

国立成育医療研究センター「プレコン・チェックシート」<外部リンク>より引用

適正体重の維持

やせは、貧血や将来の骨粗鬆症の原因となります。一方、太りすぎは糖尿病や高血圧など様々な病気のリスクを高めます。
やせも肥満も、不妊や妊娠、出産のリスクが高くなるため、適正体重の維持を心がけましょう。
いまの体重の評価には、BMIを計算してみましょう。

BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)

BMIの判定基準
25以上 肥満
18.5~24.9(22が標準) 標準の範囲
18.5未満 やせ

運動

運動をすると血流が良くなり、筋肉量が増えるため代謝も高まります。また、こころの状態にも良い影響を与えます。
一週間に150分程度を目安に、早歩きやヨガ、筋トレなどの運動を行いましょう。

ストレス

過度なストレスは心身に悪影響を及ぼします。また、ホルモンバランスの乱れや生理不順の原因となり、妊娠しにくくなる可能性があります。自分なりのストレス解消方法を見つけましょう。
つらい気持ちになった時には、ひとりで抱え込まず、家族や友人に相談しましょう。鴻巣市の相談窓口もご利用ください。

こころの健康相談

暮らしとこころの総合相談会

鴻巣市 悩みを相談できる窓口案内

生活を整えよう

栄養

栄養不足によるやせは、貧血、肌荒れ、骨密度や筋力の低下などを引き起こします。月経不順や不妊、低出生体重児(2500g未満で生まれた赤ちゃん)の原因になるなど、妊娠・出産にも影響を与えます。

  • 主食・主菜・副菜のそろった食事でバランスよく
    主食(ごはん・パン・麺類)、主菜(魚・肉・卵・大豆製品)、副菜(野菜・きのこ・海藻)をそろえ、1日3食バランスの良い食事を心がけましょう。
    牛乳やヨーグルトなどの乳製品、果物も毎日とりたい食品です。間食として取り入れるのがおすすめです。
  • 妊娠前から葉酸をとりましょう
    妊娠前から妊娠初期にかけて葉酸というビタミンをとることで、赤ちゃんの神経管閉鎖障がい(
    赤ちゃんの脳や脊髄のもととなる神経管ができるときに起こる先天異常​)の予防につながります。妊娠が分かるのは神経管ができる時期よりも遅いため、妊娠前から意識してとる必要があります。
    葉酸は緑黄色野菜(ほうれん草、ブロッコリーなど)や納豆、いちごなどに多く含まれています。
    サプリメントも上手に活用しましょう。サプリメントや葉酸が強化された食品からの葉酸の摂取は、1日400㎍が目安です。

喫煙

たばこはがん・心臓病など多くの病気を引き起こす原因になり、男女ともに不妊のリスクも高めます。特に妊娠中の喫煙は流産・早産・周産期死亡・低体重を引き起こす可能性があります。赤ちゃんが生まれた後も、乳幼児突然死症候群のリスクとなるなど、その影響は広範囲にわたります。
受動喫煙も同様に悪影響がありますので、身近な人にも禁煙してもらいましょう。

飲酒

飲酒は健康に様々な悪影響をおよぼします。年齢、性別、体質によって、お酒の影響には個人差があります。自分にあった飲酒量を決めて、健康に配慮した飲酒を心がけましょう。
アルコールは胎盤を通過して赤ちゃんにも影響し、流産・早産・胎児性アルコール症候群などのリスクが高まります。妊娠したら禁酒しましょう。アルコールは母乳に移行するため、授乳中もお酒は控えましょう。

睡眠

質のよい十分な睡眠は、ホルモンバランスを整えます。また、日中の疲労を回復させるためにも睡眠は重要です。
6時間以上を目安に必要な睡眠時間を確保し、生活習慣や睡眠環境も見直してみましょう。

検査やワクチンを受けよう

がん検診

女性は20~30代から子宮頸がんや乳がんが増加します。20歳を過ぎたら2年に1回、子宮がん検診を受けましょう。
乳がんは月に1回セルフチェックを行い、40歳からは乳がん検診も受けましょう。
男女ともに、40歳を過ぎると大腸がんや胃がん、肺がんのリスクが高まります。40歳からは大腸がん・胃がん・肺がん健診を受けましょう。

各種健(検)診

感染症・ワクチン

性感染症は、性的接触を介して誰もが感染する可能性があり、若い人の間で増えています。コンドームを使用するなどの感染対策を心がけましょう。

気をつけたい感染症

  • 性器クラミジア
    男性は排尿痛や尿道から膿みが出ることがありますが、女性は自覚症状がないため感染が長期化しやすいです。卵管が閉塞・癒着することがあり、不妊の原因となることがあります。
  • 梅毒
    近年、梅毒の流行が拡大しています。性器のしこりなどの症状があります。妊婦が感染すると、胎盤を通して胎児にも感染し、死産や早産になったり、赤ちゃんの神経や骨などに異常をきたすことがあります。
  • 風疹
    妊娠中(特に妊娠20週まで)にかかると、赤ちゃんが心臓の病気や白内障、難聴を患うリスクが高まります。パートナーや家族もワクチン接種をして、妊婦さんに感染させない環境づくりが大切です。
  • ヒトパピローマウイルス(HPV)
    子宮頸がんの原因となります。予防のため、子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)を受けましょう。

子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)について

かかりつけ医を持とう

かかりつけ医は、健康に関することを何でも相談でき、必要な時には専門の医師・医療機関を紹介してくれます。特に女性はかかりつけ婦人科医を持つと、月経や妊娠・出産に関する相談ができ安心です。
また、妊娠中のお口のトラブルは、早産・低体重との関連が指摘されています。かかりつけ歯科医を持ち、定期的に歯科健診を受け、普段からお口のケアをしていきましょう。

かかりつけ医療機関を持ちましょう

20歳(はたち)の歯科健診

成人歯科健診

関連情報

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