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このページでは、在宅避難をするうえでの心構えや知識について紹介します。
避難所は、災害により自宅に留まることができない場合に一時的に生活の拠点となる場所です。
しかし、避難所での生活は感染症に対する衛生面や、プライバシー保護の面で決して快適な場所とは言えません。また環境の変化によって体調を崩すおそれもあります。
避難とは「難」を「避」けることであり、自宅で安全が確保できる場合は、避難所に行く必要はありません。
下記に当てはまる場合は在宅避難を選択肢の一つとして検討してください。
鴻巣市水害ハザードマップを確認し、危険度が低いエリアに住んでいる場合。
危険度が低いエリアとは?
在宅避難をするにあたり、災害発生時には停電や断水なども発生する可能性があり、大きな混乱が生じることが予想されます。こうした場合でも生活を続けるための準備が必要です。
冒頭でも記載したとおり、避難とは文字のとおり「難」を「避」けることです。避難所に行くことだけが避難ではないため、いくつかの避難先を検討し、災害時にどこに避難するか決めておきましょう。
在宅避難を含む避難の方法をフローチャートで確認し、災害時に落ち着いて行動できるようにしましょう。
地震・水害 避難判断フローチャート(PDF:694.8KB)
災害時に自宅で生活を続けるための条件は以下のとおりです。
この条件を満たせるように、下記の対策や準備を行い、在宅避難に備えましょう。
地震による建物の被害を減らすためにも耐震診断を行い自宅の耐震性を確認しましょう。
鴻巣市では、市民の方が居住している既存木造住宅の耐震化を図るため、住宅の耐震診断及び耐震改修工事を実施する場合、一定の要件に合致するものについて費用の一部を助成します。また、無料で簡易耐震診断も行っています。それぞれの詳細については下記のページを参照してください。
問い合わせ先:建築住宅課 建築審査担当 048-541-1321(代表)
家具の転倒等によるけがを未然に防ぐために、転倒防止器具の取り付けを行う等工夫をしましょう。
阪神淡路大震災では、およそ80%の方が倒壊した家屋や家具の下敷きになって亡くなりました。鴻巣市においても今後30年の間に震度5強の地震が70%の確率で発生するといわれています。自分の命は自分で守るために、まずは家具等の固定をしましょう。
タンスや本棚などの大型家具は、L型金具等で壁の下地材にネジ止めするか、突っ張り棒や耐震マットを活用してしっかりと固定をしましょう。
ネジ止めする際の壁の下地材の場所は音で確認することが可能です。壁をたたいた時に、下地材のある場所は「コンコン」と固く詰まった音、下地材のない部分は「ポンポン」といったやわらかい音がします。
ポイント!
寝室、普段いる場所(ダイニング、キッチン、子ども部屋)、避難経路は特に注意が必要です!
埼玉県では、建設業関係団体と連携し、「家具固定サポーター登録制度」を行っております。地震等に備えて家具類の固定を専門の事業者(家具固定サポーター)に実施してもらいたい県民の方を対象に、相談及び見積り(無償)、施工(有償)を安心して依頼できる環境を提供し、県民の方の家具固定化の取組を支援しています。
埼玉県家具固定サポーター登録制度<外部リンク>
災害時における火災の多くは電気火災です。また、停電が復旧した際に発生する通電火災(電気器具の電熱部分に可燃物が接触している状態で通電が再開されることなどで発生する火災)は、地震発生直後ではなく、避難後に起こることが多いため、被害が拡大しやすいのが特徴です。避難する際はブレーカーを落としましょう。また、感震ブレーカーの設置が有効です。
感震ブレーカーとは…設定以上の震度を感知した際にブレーカーを遮断し、電気の供給を止めるものです。タイプによっては後付けの器具の設置が可能な場合があります。
経済産業省「感震ブレーカーの普及啓発」<外部リンク>
ガスに関しては、大きな地震を感知するとガスメーターが自動的にガスを止めます。自宅の安全を確認した後、再びガスを使うときはガス機器の復帰作業の操作をする必要があります。ガスメーターの機種によって操作方法が異なりますので、契約先のガス会社のHP等をご確認ください。
東京ガス「ガスメーターの復旧方法」<外部リンク>
東彩ガス「ガスメーターの復旧手順」<外部リンク>
災害発生直後の被害を免れても、電気やガス、水道、通信などのライフラインが止まり、今まで通りの生活ができない可能性があります。また、流通が滞っても自宅にあるもので生活できるように3日以上(できれば1週間程度)の備蓄をするように心がけましょう。
日頃から自宅で使っている品物(缶詰、レトルト食品、飲料水等)を少し多めに蓄える、ローリングストックを始めましょう。
ローリングストックとは、食料等を古いものから消費し、減った分を補充していくことです。特別な非常食をそろえる必要はなく、普段買っているものを一度多めに購入し、始められるので、無理なく続けることができます。
農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」<外部リンク>
災害時に、万が一食料の備蓄がなくなってしまった場合は避難所で食料等を受け取ることができます。受け取りには指定避難所で受付をして在宅避難をしている旨届け出をお願いします。
地震が発生した場合、排水管や下水管が破損している場合があります。その際は汚水の逆流や破損箇所からの噴出の可能性があるため、排水管の損傷がないことを確認するまで、トイレを流さないようにしましょう。また、携帯トイレやビニール袋、新聞紙等、トイレの代用品も備蓄しておきましょう。
鴻巣市では、災害時のトイレとして、指定避難所へマンホールトイレの設置や簡易トイレの備蓄を行っています。
国土交通省「災害時に使えるトイレ」<外部リンク>
地震や水害等に備えての準備や発災時の行動を確認しましょう。