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令和5年度 鴻巣市立中学校生徒海外派遣事業報告

ページID:0022182 更新日:2023年3月3日更新 印刷ページ表示

令和5年度鴻巣市立中学校生徒海外派遣事業報告

集合写真

 令和5年度鴻巣市立中学校生徒海外派遣は、4年ぶりの再開・実施となりました。令和5年7月23日~7月30日の8日間、オーストラリアのボーカムヒルズ高校(シドニー近郊 ヒルズシャイア市)に、鴻巣市内の8中学校の中から20名の生徒が派遣されました。派遣生徒たちは、現地で授業に参加し、現地の家庭でホームステイを体験しました。この事業は、費用の一部に、市民の皆様や事業所の皆様からいただいた「鴻巣市子ども教育ゆめ基金」を活用し、次代を担う中学生が豊かな国際感覚をもち、国際社会の一員としての自覚を身に付けることを目的としています。

動物園の前で集合写真

オーストラリアの広大な風景

1 海外派遣の感想

派遣団長

 新型コロナウイルス感染症の影響により、実施が見送られていた中学校生徒海外派遣事業が4年ぶりに開催されました。派遣生徒たちの受入先であるボーカムヒルズ高校では、長年築き上げてきた相互の信頼関係により、先生方をはじめ、生徒たちから大歓迎で迎え入れていただきました。鴻巣の派遣生徒の20名はすぐにその環境に慣れ、8日間という限られた期間でしたがオーストラリアの文化・風土を体感し、また、ホームステイ先の家族、そして何よりバディとの交流は大変貴重な体験であったのではないかと思います。派遣生徒たちの順応性、日々、向上する英語力にたくましさを感じるとともに、将来、様々な場面でこの経験を生かし活躍することを期待しています。

派遣団長挨拶事前研修

現地高校での集合写真出発式

令和5年度海外派遣生徒

  • 今回の海外派遣は私にとって、将来の自分に近づくことができた大きな一歩になり、かけがえのない宝物になったと思います。その経験を今後の学校生活や、私の将来の夢の理学療法士という職業にも生かしていきたいです。
  • 私は今回海外派遣に行こうと思った理由として、英語やコミュニケーション力の上達もありますが、一番は自分の内気な性格を変えたいという思いがありました。それでも、私はもともと内気で人と話すのが得意ではないのに、言語や文化も違う人と1週間も生活することなんてできるのだろうかととても不安でした。しかし実際に行ってみると、仲良くなることに人種もなにも関係ないと身をもって感じさせられました。
  • みんな優しく迎えてくれて、自分が困ったことがあってもバディは日本語で大丈夫と言ってくれました。オーストラリアはグローバル化が進んでいていろいろな国の人と関わり合うことができました。
  • 多文化社会のオーストラリアでは、人種にとらわれず、お互いのことを知ろうとする姿勢がとても印象的でした。この経験を活かし、夢に向かって、更に英語力をつけ、海外へ羽ばたきたいです。
  • 自らの足でオーストラリアの地に立ち国際的な視野を持つことができたと思います。思いを伝えられずにいた自分への課題点を見つけることもでき、とてもよかったです。「出会いは人を変える」ということは本当だったのだとより感じられたと思います。

オペラハウス空港

  • ​出発前は英語がうまく話せるかなど心配でしたが、実際話してみるとつたない英語でも親身に聞いてくださる姿に感動しました。完璧な英語じゃないと通じないと思い込んでいましたが、コミュニケーションができるようになると楽しくなりました。これからの人生、先入観にとらわれずに生きていきたいです。
  • オーストラリアに行く前は現地の人と楽しく笑ったり、文化が違うので、共感しあえたりできるかすごく不安でした。でも「だるまさんが転んだ」や日本から持って行った折り紙で遊ぶなどして楽しくすごすことができました。このような体験から言語や文化が違っても気持ちは通じ合えることがわかりました。
  • 「英語で意見を伝えられるように」と、多くの方の前で宣言をしてオーストラリアに向かいました。英語での言葉のキャッチボールは難しく会話が続かないことも多くありました。しかし、バディやその友達と毎日言葉を交わすことで、だんだんと会話が続くようになり、英語を話すことが楽しく、もっと学びたいと思うようになりました。
  • 普段関われない人と関わることで、英語力や気持ちを伝える力、相手を思いやって気遣いをするという自分の成長したい部分を発見できました。それは、私が何歳になっても、何事にも生かせること、大切なことだと思います。
  • オーストラリアという自分にとって新しい世界に行ってみて、視野や考え方が広がったと感じました。最初はバディに質問することをためらってしまったり、会話を続けることができなかったりと消極的になってしまうことがありました。しかし、たくさんの生徒と少しずつ積極的に話すことができるようになり楽しいという気持ちに変化しました。

ボーカムヒルズ高校の校門前で集合写真高校の写真

  • 僕は、ホームステイなどを通して、コミュニケーションを取る上で大切なことを学びました。それは、伝えようとする意志です。英語力には、限界があります。しかし、伝えたいことを、知っている単語やジェスチャーなどを駆使しながら根気強く表現したら、正しい文法でなくても、相手に伝わりました。そのような経験から、「伝えよう」という強い意志を持てば、言語の壁を乗り越えられることを実感しました。
  • 今回の海外派遣を通して人と積極的に関わり、広い視野を持つことの大切さを改めて感じました。このような経験ができて良かったと思うと同時に、多くの方々への感謝を忘れずこれからの生活に活かしていきたいです。
  • 海外に行くということはその国の言語を学ぶことだけでなく、その「国」自体を知ろうと努力することも、仲を深めるために必要で大切なことだと、研修に関わった全ての方々が気づかせてくれました。
  • 僕は、この海外派遣でコミュニケーションは言葉だけでないことに気が付いた。ジェスチャーや身振り手振りなどで伝えたいという気持ちがあればどうにかなることに気が付いた。僕はこの海外派遣で自分を変えられたと思っている。今の自分なら以前のように消極的な行動をとらないだろう。だから僕はこのチャンスを与えてくださった全ての方に感謝したい。
  • 「海外派遣に挑戦して良かった」帰路の飛行機の中で、私は心からそう思いました。生の英語に触れたことで、もっと英語を学びたいという思いが強くなりました。グローバル社会における英語の必要性は今後更に高まると言えます。自分の伝えたいことを正確に伝えること、相手の伝えたいことを正確に読み取ることができるように、もっと英語を勉強し、将来に生かしたいです。

現地の高校生との写真ホストファミリーとの写真

  • 文法がおかしくても伝えようとすれば、だんだんと伝わるようになり、自信をつけることができました。この経験を生かして、海外の方々の助けになりたいです。今回の海外派遣にかかわっているすべての方、自分の両親に、感謝します。
  • 異国に行き生活することで、日本と違いを吟味することができました。実際に体験することは、自分の将来的な糧となりますし、自分の英語力、コミュニケーション能力、社会性といった能力に自信がつくので私にとって強烈で素晴らしい体験となりました。
  • ボーカムヒルズ高校では、友達との会話を楽しみました。彼らの話す英語はものすごく早く、リスニングの練習になりました。ホストファミリーと会話するときは、家電や家具を英語でどういうかわからなかったので、そこが課題点でした。このようなことを見つけるチャンスを僕たちに与えてくださった皆様、ありがとうございました。
  • 他文化で慣れなくても文化を体験してみようとしたり、他言語で英語がうまく聞き取れなくても話せなくても、分かろうと行動したり思いを伝えようと頑張ってみるなどすることが一番大事だということに気づきました。このことを持って行動すれば人と人はつながりあえることが分かりました。
  • 私は現地へ行く前、言語や文化の違いが現地の人々と大きな隔たり―心の中の『国境』を生んでしまわないかで不安でした。しかし、バディーやその家族、現地校の生徒たちは日本から来た私達を優しく歓迎してくれました。彼らの優しさによって、私の不安など次第に消えていきました。彼らと私の間に、渡航前にはあると思っていた『国境』などありませんでした。

ソーラン節の披露ブルーマウンテン観光

2 事前研修会等

 派遣生徒は、出発前に事前研修会(英会話、ホームステイに関する諸注意、現地でのお別れパーティーの出し物の練習等)に参加し、準備を積み重ねました。また、結団式や出発式を行い、それぞれが海外派遣参加への決意を述べました。日程は以下のとおりでした。

(1)海外派遣事前説明会

 6月9日(金曜日)16時30分~
 場所:鴻巣市役所本庁舎

(2)第1回事前研修会

 6月22日(木曜日)16時30分~
 場所:鴻巣市役所本庁舎

(3)第2回事前研修会

 7月5日(水曜日)16時30分~

 場所:鴻巣市役所本庁舎

(4)第3回事前研修会

 7月14日(金曜日)16時30分~

 場所:吹上生涯学習センター​

(5)海外派遣結団式

 7月21日(金曜日)15時00分~

 場所:鴻巣市立総合体育館

(6)海外派遣出発式

 7月23日(日曜日)14時15分~

 場所:鴻巣市役所新庁舎

(7)海外派遣到着式

 7月30日(日曜日)20時30分頃

 場所:鴻巣市役所新庁舎

(8)報告準備会

 8月7日(月曜日)14時00分~

 場所:鴻巣市役所本庁舎

(9)海外派遣報告会

 8月24日(木曜日)10時00分~

 場所:クレアこうのす

3 帰国報告会

 海外派遣報告会は、8月24日(木曜日)に、クレアこうのすにおいて、派遣生徒の保護者、学校関係者の参加に加え、市民の方々にも公開して行われました。報告会の場で派遣生徒は、海外派遣における様々な体験を英語で報告し、また海外派遣に関わったすべての方々への感謝の気持ちを忘れずに、その貴重な体験を、今後に生かしていくことなどをスライドを用いて発表しました。発表態度が素晴らしく鴻巣市の代表生徒としての役割をしっかりと果たすことができました。

海外派遣報告会