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離乳食の進め方
焦らずゆっくり楽しく進めましょう
お子さんが離乳食の時期を迎えると「何をどのくらい食べさせたら良いの」と心配に思う方もいらっしゃるかもしれません。「食べること」はお子さんにとって初めての体験になります。誰かと一緒に食べる楽しさを体験しましょう。
離乳食の開始時に知っておきたいことをまとめました。わからないことや知りたいことがありましたら、健康づくり課(048-543-1561)管理栄養士まで、ご相談ください。
離乳食開始の目安
離乳食の開始のサイン
月齢の目安は5~6カ月
- 首のすわりがしっかりしている
- 食べ物に興味を示す
(大人の食事の様子をじっと見つめる、口をモグモグと動かす、よだれが増える) - 支えてあげると座れる
- スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる
*これらのサインが出てきたら、体調の良い平日の午前中に始めましょう。
離乳食を進めるポイント
授乳のリズムをつけておく
例えば・・・
6時 | 10時 | 14時 | 18時 | 22時 |
---|---|---|---|---|
授乳 |
離乳食 その後授乳 |
授乳 | 授乳 | 授乳 |
せっかくおいしい食事を作っても、お腹がすいていないと食事は進みません。3~4時間たつとお腹がすくといわれています。ちょこちょこ授乳している場合は、少しずつでも授乳の間隔を意識して空腹で食事が迎えられるようにしましょう。
食べさせるときに気を付けること
- 食べさせるときはスプーンの先に少量を盛りつけ、スプーンを水平に保ったまま持ち、お子さんの下唇中央をスプーンの先をあて、自然と口を開けて閉じるまでゆっくり待ちます。お子さんのペースに合わせて食べさせます。
- 離乳食で食べる練習をしたら、その後はいつも通り授乳でお腹を満たします。
- 昔はおもゆ、果汁から始めていましたが、今は10倍がゆから始めます。
- この時期は母乳やミルクから栄養をとっているので、たくさん食べられなくても心配ありません。食べる練習をする時期なので焦らず1さじずつ進めましょう。
- はじめの1週間は10倍かゆを試します。10倍かゆは米1:水10で炊いたおかゆです。おかゆのご飯粒をすりつぶし、少しずつ水分を足していきます。
- 次の1週間は10倍かゆと野菜のペーストを試します。
- 次の1週間は10倍かゆ、野菜ペースト、豆腐または白身魚のペーストを試します慣れたら、固ゆでの黄身を1さじずつ試すことができます。
離乳食の進め方
離乳初期 5から6か月 |
離乳中期 7から8か月 |
離乳後期 9から11か月 |
離乳完了期 12から18か月 |
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母乳または ミルク |
ほしがるまま | 離乳食後3回程度 | 離乳食後2回程度 |
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食事の回数 | 1回 | 2回 | 3回 | 3回+おやつ1から2回 |
食べ方の目安 |
様子を見ながら1さじずつ |
食品の種類を増やしていく |
食事のリズムを大切に |
自分で食べる楽しみを増やす |
形態 |
滑らかに すりつぶした状態
|
舌でつぶせる固さ | 歯ぐきでつぶせる固さ | 歯ぐきで噛める固さ |
1回あたりの目安量 |
||||
1. 穀類(g) |
10倍かゆから |
全がゆ50gから80g |
全がゆ90gから軟飯80g |
軟飯80gからご飯80g |
2. 野菜・果物(g) |
すりつぶした野菜も 試してみる |
20gから30g | 30gから40g | 40gから50g |
3. 魚(g) |
慣れてきたら | 10gから15g | 15g | 15gから20g |
または肉(g) | つぶした豆腐白身魚 | 10gから15g | 15g | 15gから20g |
または豆腐(g) | 卵黄を試してみる | 30gから40g | 45g | 50gから55g |
または卵(個) | 卵黄1個から全卵1/3個 | 全卵1/2個 |
全卵1/2個から2/3個 |
|
または乳製品(g) | 50gから70g | 80g | 100g | |
歯の萌出の目安 | 乳歯が生え始める | 1歳前後で前歯が8本生えそろう。 | ||
口の動き | 口を閉じて取り込みや飲み込みが出来るようになる | 舌と上あごで潰していくことが出来るようになる | 歯ぐきで潰すことが出来るようになる |
歯を使うようになる |
参考:授乳離乳の支援ガイド2019年3月(厚生労働省)
気を付けたいこと
- はちみつ 黒砂糖は乳児ボツリヌス症予防のため、1歳未満には与えないでください。
- 牛乳を飲むのは1歳を過ぎてから。ただし1歳前(7か月頃から)でも離乳食作りの材料としては使うことができます。
- イオン飲料の飲みすぎに注意しましょう。糖分のとりすぎ、ビタミンB1不足のリスクがあります。日常的に飲むのは控えましょう。
- 貧血予防のために適切な時期に離乳食を始めましょう。
- 災害時は平常時からの備蓄が大切です。下記のチラシを参考にしてください。
災害時の食事乳幼児向け(PDF:276.2KB)