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鴻巣市の花の歴史

ページID:0001448 更新日:2023年2月28日更新 印刷ページ表示

花栽培に適した風土と立地条件

 鴻巣市は、東京都心から50キロ圏内の位置にあります。市の中央部を南北に走る中仙道・国道17号線・JR高崎線や関越自動車道・東北自動車道の高速道路の一番近いインターチェンジから車で約30分の距離にあり、交通の便が良いところです。
 鴻巣市の花の生産は、寺谷地区から始まりました。この地区の農家は米・麦・野菜の生産を中心に生計を立てていましたが、昭和23年、鴻巣の気候風土に適した花として「パンジー」をいち早くとり入れた先駆者により、花の生産が開始されました。その後、高度成長期からバブル景気への時代の変遷、ガーデニングブームの到来など、昭和から平成の様々な時代の荒波を乗り越え、産地の発展・拡大とともに「花のまちこうのす」の名が全国的に知られるようになりました。
 現在、市内の花き生産農家は200軒を超えており、花の一大産地として発展しました。中でもプリムラ・サルビア・マリーゴールドの出荷量は、日本一を誇っています。

花の歴史・・・昭和20年代から花の生産が始まりました。
昭和23年 鴻巣市寺谷地区〔故〕竹内武之助氏がパンジーを導入、数軒の農家が花生産へ転換
昭和26年 ワラ編み床でシネラリア生産が始まる
昭和28年 ハボタン・矢車草・5色トウガラシ等の生産が始まる(当時17軒)
昭和29年 かつぎ出し出荷のほか、車による出荷開始
昭33年から37年 竹篭に入れ、高崎線にて列車でかつぎ出し販売
昭和34年 ワラ編み床でのシネラリア・桜草の生産拡大
昭和37年 サルビア・マリーゴールド・マツバボタン・コリウス生産開始
昭和39年 パンジー生産全盛期【東京オリンピック開催】
昭和42年 鴻巣市で初の花市場「埼玉綜合園芸」が国道17号沿い(八幡田地区)に開設
昭和47年 鴻巣に2つ目の花市場「鴻巣園芸センター」(寺谷地区)に開設
昭和48年

花の生産者組織「鴻巣花卉園芸組合」(当時74名)で発足

鉢花・花壇苗の山上げ栽培(注釈1)を導入

【鴻巣市の花を「パンジー」に制定】

昭和50年 露地花から施設園芸(注釈2)へ転換期
昭和63年 花き市場に隣接した花の直売所「パンジーハウス」が営業開始
平成2年 大阪花の万博(注釈3)にて鴻巣花卉園芸組合が鴻巣フラワーテリアを出展「花のまちこうのす」の名を全国にアピールする。
平成4年

オランダフロリアード92(国際園芸博覧会)(注釈4)において埼玉県とともに参加した6色のパンジー1200株の展示が花のコンテストで銅賞に輝く

初めての鴻巣市フラワーフェスティバルが開催

平成13年 花の産地にある花の公園として「花のオアシス」の整備工事を実施
平成14年

花のオアシス」が開園

埼玉綜合園芸・鴻巣園芸センターが合併。鴻巣市との共同出資による第3セクターとして新市場「鴻巣フラワーセンター」(鴻巣花き)が開設

東日本最大級の花市場として営業開始

「パンジーハウス」が農産物直売所としてリニューアルオープン

平成17年

【鴻巣市・川里町・吹上町が合併、新「鴻巣市」誕生】

鴻巣花卉園芸組合・川里花組合が合併し、鴻巣市花組合が発足

花のNPO法人フラワーピースが発足

平成19年

ジャパンフラワーフェスティバルさいたま2007に出展。フラワーディスプレイ部門にて「花かおる雛の街鴻巣」が農林水産大臣生産局長賞を受賞。鴻巣市はサテライト会場となる

鴻巣オープンガーデン「花の環」が発足し第1回鴻巣オープンガーデンが開催される

平成20年 荒川馬室河川敷のポピー畑が栽培面積日本一として登録される
平成23年 第1回こうのす花まつりが開催される
令和2年 「花と緑の都市宣言」を制定
令和3年 花いっぱいのまちづくり事業として鴻巣駅から免許センターまでの通り(こうのすフラワーロード)に鴻巣産の花を活用した花の装飾を行う

用語解説

注釈1「山上げ栽培」

 夏季の高温を回避するために高冷地で育苗する栽培方法。山間地の昼夜の寒暖の差が花の生育に非常に良く、高品質な鉢花・花壇苗の早期出荷が可能。しかしながら、「山上げ栽培」は多大なコストと労力を必要とすることから、プリムラ・カランコエを中心に低コストで「山上げ栽培」と同等の効果が期待できる「平地早出し栽培」技術による生産を行っている。

注釈2「施設園芸」

 ビニールハウスやガラス室などの施設で、野菜や花をつくる農業を施設園芸という。近年は、換気や潅水などを機械化し自動化するなど、施設の充実が進められている。

注釈3「大阪花の万博」

 大阪鶴見緑地で、183日間の会期(1990年4月1日から9月30日)で行われた博覧会国際事務局認定の国際博覧会であり、また大阪園芸博覧会でもある。会場面積は約140ヘクタールで、略称は「花の万博」「花博」「エキスポ90」である。「花と緑と人間生活のかかわりをとらえ21世紀へ向けて潤いのある豊かな社会の創造をめざす」をテーマとし、日本を含む83カ国と55の国際機関、212企業・団体が参加した。総入場者数は2312万6934名で、特別博覧会史上最高を記録した。

注釈4「オランダフロリアード92」(国際園芸博覧会)

 フロリアードは、オランダで10年に1回開催される国際的な園芸博覧会でフロリアード2002は、4月5日から10月20日までを会期として、アムステルダムに近いハールレマミーアで開催された。