域外保全・域内保全
域外保全とは
域外保全とは、本来の生息域内ではない場所(飼育下)で行う保全のことです。
飼育下の個体群は、野外に放つコウノトリの供給源としての役割や野外の個体群に万が一の事態が発生した場合の「保険」としての役割を担っています。
飼育下の個体群を持続可能な状態で維持するためには、より多くの個体を飼育し、遺伝的多様性をできる限り維持することが必要です。
域内保全とは
域内保全とは、その種が本来生息している地域(野外)で行う保全のことです。
日本の野生コウノトリは、1971年に絶滅したため、飼育下で孵化・育成した個体を生息地に再導入する方法により、域内保全が始まりました。
2007年以降は毎年、野外での繁殖が確認され、野外個体数は着実に増加しており、2025年6月30日時点で野外のコウノトリは500羽に達しました。
域外および域内保全実施計画の策定について
鴻巣市は、首都圏50kmという東京への通勤圏としての利便性を備える一方で、荒川や元荒川・見沼代用水などの恵まれた水利を活かした田園地帯が広がり、水と緑に恵まれた自然環境を誇ります。このような豊かな自然環境を、未来へと引き継いでいくために、市名の由来の1つといわれ、市民にとってなじみの深い「コウノトリ」を自然と共存する持続可能なまちづくりのシンボルとし、「人にも生きものにもやさしい コウノトリの里 こうのす」の実現を目指し、取組を進めてきました。
関東地域におけるコウノトリの保護・増殖を先導する役割を果たしていくため、コウノトリの保全に取り組む機関・施設で構成される「コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル(Ippm-Ows)」や、鴻巣市コウノトリの生息域内保全実施計画策定有識者会議による検討をいただき、「鴻巣市におけるコウノトリの生息域外保全実施計画」および「鴻巣市コウノトリの生息域内保全実施計画」を策定しました。
鴻巣市におけるコウノトリの生息域外保全実施計画
鴻巣市コウノトリの生息域内保全実施計画
<外部リンク>
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