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市民活動=ゆるく楽しく!|みんなで「まち」を作りませんか?
公共施設の指定管理業務や、地域活性化のイベントなどを手がける街活性室(株)。石井さんは現在、こちらの会社が街活性室・サンワックス共同事業体として運営する市民活動センターの職員として市民活動やコミュニティ活動をサポートしており、自身も学生時代は鴻巣の食材を使ったグルメのキッチンカーの運営に携わるなど、市民活動のプレーヤーでした。入社されたきっかけや、これから地域とどのように関わっていきたいかなどを伺いました。
【プロフィール】
石井真紀奈さん(23歳)
※2022年11月インタビュー時
楽しく、面白く働かせてもらっています
エルミこうのす・アネックス館にある市民活動センター
街活性室(株)に入社したきっかけを教えてください
生まれ育った場所なので、鴻巣市で働きたいと思っていました。あまり積極的な意味ではないのですが、当時はほかの地域に出たくなかったという気持ちもありまして…。大学在学中には美術館の「指定管理」を行う会社でアルバイトしていたこともあり、鴻巣を拠点に指定管理業務を行っている会社がないかと探したところ、街活性室(株)を見つけたのです。
大学で美術史を専攻し現代アートを研究して、将来は学芸員になることも視野にいれていたので、アートを活かした事業に携わりたいなと考えていました。地元で働くということで市役所も考えたのですが、アートの事業に携われる可能性はかなり低い。でも、街活性室(株)であれば、地域のニーズがあれば自分が学んできたことを活かした仕事ができるのではないかと思い、大学3年から卒業までインターンを経験し、入社しました。
石井さんが企画から発行まですべて担当している『こうのすNEWS』。取材時は38号が刷り上がった日で、配布先への振り分け作業をしていた
インターンをすることでどのような変化がありましたか?
インターンを経験する前は地域活性化を夢物語だと思っていました。とても壮大なことというか、自分事になっていない感じでしたね。
インターンで最初に携わった業務が「GOTO商店街」というプロジェクトでした。地元の飲食店を取材して、webに記事をアップしたり、動画をアップしたりしていくというものだったのですが、地域の人々と関わるうちに、地域活性化というぼんやりしていたものがなんとなくクリアになっていったような気がします。地域の人やモノと関係を築き上げ、夢を形にできるスピード感が街活性室(株)にはあると思いました。
インターンはどのくらいされたのですか?
1年3カ月くらいです。街活性室(株)でインターンする前にいろいろな会社の面接に行ったり、インターンをしたりと活動の幅を広げていたのですが、疲れてイヤになった時期があります。そのときに、「今、楽しいと思うことを人生で選び続けていけば、ずっと人生楽しいんじゃないか」と思いました。今、楽しいし、面白そうだし、チャレンジできそうだし、ここに決めちゃえ!と入社を決めました。
キーワードは「伴走」すること
出来立ての『こうのすNEWS』。隔月発行で、市民活動を紹介する情報誌
学生時代と社会人で地域とのかかわり方は変わりましたか?
学生時代は、鴻巣の食材を使ったグルメのキッチンカーの運営に関わっていたので私自身が市民活動のプレーヤーだったのですが、社会人になってからはこれまでの関わりを活かしつつ、プレーヤーから市民活動のコーディネーターへと視点が変わりました。
石井さんはどのような役割を担っているのですか?
市民活動を行う人と一緒に考えて、一緒に勉強していく「伴走者」としての役割を担うようにしています。個別に市民活動団体を立ち上げたい方からの相談を受けることもあれば、実行委員会形式で団体さんや地域の事業者さんと一緒にイベントを開催することもあります。さまざまな方とお話をすることがありますが、代わりに何かをやってあげるわけでもありませんし、学校の先生のように何かを教えるということもありません。ただ、市民活動を行う人にとってどのようなニーズがあるのかを考えながら、講座企画を行ったりもしています。
市民活動センターにはWEB会議で使える専用ブースも
伴走者として大切にしていることを教えてください
話を聞く中で、「本当にこの人が悩んでいる部分はココだな」と悩みの本質を引き出すことです。例えば、「私、ボランティアをどうしてもやりたいんです」という悩みを抱えた方がいたとします。その際に、すぐにボランティア団体を案内するのではなく、「なぜボランティアをしたいとお考えになったのですか?」「ボランティアをすることでどんな効果がありますか?」などと問いを投げかけます。そうすると、実はボランティアをしたいのではなく、「自分自身のスキルを試してみたい」などという気持ちを引き出すことができたりするんです。
活動の目的を考えずに勢いだけで始めてしまうと、その活動は継続していくにあたって壁にぶつかりやすいと考えています。その後の活動にもつながるよう、伴走者として丁寧にお話を聞いていきたいですね。
市民活動ってもっとゆるくていい
2022年7月に開催した「親子交流フェス」の様子。あそんで・まなんで・つながって、親子で体験をテーマにしたイベント
今後どのように地域とかかわっていきたいですか?
地域が抱えていたり行政がとらえている課題と市民活動をリンクさせて何ができるのか考えたり、さまざまな人を巻き込んで、地域課題解決のために、より一層力を入れられたらと思います。課題を解決するには行政だけがいくら動いてもダメで、市民も動かなくてはいけない時代に既になっていますし、そもそも「まち」を作っていくべき主体は市民だと思います。だから、活動を通じて、少しでも地域の課題が市民の意識に留まるようにして、他人事ではなく自分事として感じてもらえるような企画を実現させていきたいですね。でも正直、そんな堅苦しくやっていては誰も楽しくないので、少しずつ実験というか、楽しみながら地域の面白い仕掛けをたくさんつくっていきたいですね。そして、鴻巣で得た経験を他の市町村にも展開していけたら素敵だと思っています。
2022年10月に開催した『国際交流フェス』では、市民活動センターを活動拠点にする多くのプレーヤーが集結!
市民活動はどうあるべきだと思いますか?
ここで働く前は、市民活動をされている方って毎日真面目に頭を悩ませながら活動されているのだろうと思っていたのですが、接してみたらそうではありませんでした。例えば、○○さんがいるから活動する、といったようにきっかけはそれぞれなのですが、共通しているのは自分たちも楽しんでいるということです。
そもそも市民活動にそこまでハードルを高く感じなくてもいいじゃないかと思っています。例えばSNSで地域情報を発信するだけでも立派な市民活動ですし、当事者同士で悩みを共有し合う場づくりも市民活動です。もっとゆるく考えませんか?と思います。そしてそのゆるさに少し、まちへの想いを掛けあわせればいいんだと思います。
市民活動センター(しみんかつどうせんたー)
こうのすシネマの隣にある、市民活動の活動拠点
住所 | 埼玉県鴻巣市本町1-2-1 エルミこうのすアネックス3F |
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交通 | JR高崎線鴻巣駅東口から徒歩5分 |
連絡先 | 048-577-3512 |
時間 | 9~22時(子育て交流センターは~19時) |
定休日 | 12月29日~1月3日 ※臨時休館あり |
駐車場 | 65台(エルミこうのすアネックス駐車場) |
URL |
市民活動センター https://community-activity.kounosu-center.jp/<外部リンク> 街活性室(株) https://machikatsu.co.jp<外部リンク> |
※掲載の内容は2022年12月取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、おでかけの際は事前にご確認ください。
※料金はすべて取材時点の税込料金です。