本文
【日本一】プリムラの出荷量(年間272万鉢:平成18年度)
プリムラはとても種類が多く性質もさまざまですが、園芸店でよく見かけるのは、オブコニカ・ジュリアン・ポリアンサ・マラコイデスで、市内で生産されているのも主にこの4種類です。
主なプリムラの種類
オブコニカ
オブコニカは中国原産で、やや大型の種類です。花茎が伸び上がり、先端に大きな花をたくさん咲かせます。花色は、白‐桃‐紅、朱赤、淡紫‐青紫などで、寒さに弱いという特徴があります。
マラコイデス
マラコイデスも中国原産で、花茎が長く伸び上がり、優しげな小花を段状にたくさん咲かせます。耐暑性・耐寒性ともに弱いのですが、「うぐいす」系品種や、「耐寒性マラコイデス」とついているものは、比較的耐寒性があり、0℃前後まで耐えられます。
ポリアンサ
ポリアンサは、複数のヨーロッパ原産種から作られた交配種で、最も一般的なプリムラです。花が大きく、花色はきわめて豊富です。最近は、バラのような豪華な花を咲かせる八重咲きの園芸品種群「ダブルプリムローズ」も見かけられます。
ジュリアン
ジュリアンは、ポリアンサと、コーカサス原産のプリムラ・ジュリエとの交配種から作られます。ポリアンサを一回り小さくしたような姿で、性質も似ていますが、ポリアンサより丈夫で、寒さに強いです。
平成18年度市町村別プリムラ出荷量(農林水産省調べ)
第1位 鴻巣市(272万鉢)
第2位 埼玉県東松山市(103万鉢)
第3位 埼玉県行田市(88万鉢)
第4位 佐賀県唐津市(48万鉢)
第5位 埼玉県深谷市(27万鉢)
本市では、山上げをしています!
プリムラはいずれの種類も耐暑性が弱く、寒地以外では夏越しが難しいため、一般的には夏から秋まきの一年草として扱います。ただ、冬季に咲く数少ない花で、冬の花壇に欠かせないため、鴻巣花き組合では、山上げをしています。山上げとは、夏場気温の低い日光戦場ヶ原に運び、秋ごろ気温の高い鴻巣に下ろすことで、花に春を感じさせ、12月頃に花を咲かせるよう、高地に運ぶことです。