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【鴻巣市がんばる起業家支援補助金活用事例 vol.1】「みつばちは世界を救う! はちみつ屋さん BeeBee」

ページID:0018146 更新日:2023年9月20日更新 印刷ページ表示

補助金を活用し様々な取り組みを行っている事業者の方の声をお届けいたします!

はちみつ屋さん BeeBee

 事業者さん写真 所在地 鴻巣市本町5-10-34

開店日(開業日)

2022年

業種・事業内容

養蜂・はちみつ販売
営業時間 不定時
定休日 不定休

本日は鴻巣市がんばる起業家支援補助金を活用された、はちみつ屋さん BeeBeeさんにお話を聞きたいと思います。よろしくお願いいたします。
━よろしくお願いいたします。

2022年より養蜂・はちみつ販売の事業を始められたとのことですが、事業を始められる前は何かお仕事をされていたのでしょうか?
━仕事はしていました。埼玉県議会議員の事務所に勤務し、何度か選挙活動も経験しました。その後、食品関係の会社に就職し、品質管理部で食品の検査、規格書関係、HACPP等の業務に携わっていました。
 ※HACPP…安全で衛生的な食品を製造するための管理方法のひとつ

食品関係の会社でご経験されたことは、現在の事業とも関連があるように感じますが、何かきっかけがあって今の事業は始められたのでしょうか?
━地域に何か還元したい、シビックプライドのように市民力で何かやりたいと思ったことが始めのきっかけだったと思います。
 北本市の「トマト」のように農業を通じてまちおこしをしたいと思い、「農家になろう」と試みましたが、農機具を購入費用等の自己資金がかなり必要になることから、断念しました。
 その後、色々と調べていき、巣箱数箱から始められる養蜂業にたどり着き、やってみることにしました。
 また、はちみつや養蜂業についてさらに調べていくうちに、非加熱の国産完熟はちみつを広めたいとの気持ちも大きくなってきました。
 ※シビックプライド…「地域への誇りと愛着」を示す言葉
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地域に何か還元したいという強い思いと決断力の大きさが素晴らしいと思います。非加熱のはちみつ、完熟はちみつという言葉が出てきましたが、加熱のはちみつと非加熱はちみつの違い、完熟はちみつについて教えてください。
━現在販売されている90%以上のはちみつが加熱はちみつです。加熱はちみつと非加熱はちみつの違いは、非加熱はちみつは、本来はちみつに含まれている酵素や酵母が壊れないという点です。
 また、非加熱のはちみつは「生きているサプリメント」とも言われており、抗菌作用があるとも言われています。
 私が採蜜・販売しているはちみつは非加熱の「完熟はちみつ」であり、完熟はちみつとは巣房(六角形の巣穴)に蜜ろうで蓋をして貯蔵された糖度が80度近く高いはちみつのことです。

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     写真:巣枠にできたはちみつと蜜ろう


非加熱の完熟はちみつが貴重なものであることがわかりました。
実際、養蜂業を行うにあたり、養蜂や採蜜などわからないことが多かったと思いますが、養蜂や採蜜後の処理方法などはどこかで学ばれたのでしょうか?
━「ハチ活」Team Beeと呼ばれるみつばちを応援する団体へ参加し、養蜂や採蜜後の処理方法などについて教えていただきました。
 この団体は漢方に詳しい方や獣医をやられている方もいらっしゃるので、漢方の視点から見たはちみつの効能について教えていただいたり、蜂が病気になった際にはお薬を処方していただいたりしています。
 私も団体の活動に参加しており、先日はクラウドファンディングで資金を集め、親子で参加出来るワークショップを開催しました。
 また、蜜源植物を植える会の取り組みへも参加しています。

大人だけではなく子どもも養蜂やはちみつについて学べる機会があったのですね。蜜源植物を植える会の取り組みへも参加されているとのことですが、養蜂されている場所は鴻巣市内なのですか?
養蜂というと、山の中に巣箱を置いて採蜜を行うというイメージがありますが。
━私が行っている養蜂は都市養蜂と呼ばれているもので、鴻巣市内で4か所(馬室・常光・西中曽根・八幡田)と滑川町で養蜂を行っています。
 主に耕作放棄地をお借りしています。滑川町は5反(約50アール)借りており、昨年の秋には蜜源植物を植える会のメンバーと一緒にれんげの種を蒔きました。
 鴻巣市内の常光の養蜂場にはヒマワリの種を蒔き、現在花が咲き始めています。 
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写真:燻煙器を使用しみつばちをおとなしくさせる様子(常光の養蜂場)


都市養蜂という言葉を初めて聞きました。蜜源植物の種蒔きなど養蜂に関する作業が多いかと思いますが、採蜜から販売できる形になるまで(瓶詰など)の作業はご自宅で行っているのですか?
━鴻巣市内の私の実家で行っており、両親も作業を手伝ってくれています。
 巣箱から巣枠を取り出し、分離器に入れ、回転させてはちみつを振り出し、振り出されたはちみつを数回ろ過し、瓶などの容器に詰め、お店のロゴシールなどを貼り完成となります。
 令和4年度は約66kg採密できました。
 非加熱の完熟はちみつ以外にも、ハンドクリームや犬の肉球用のハンドクリームも販売しています。
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       ​写真:実際に販売している非加熱完熟はちみつ

ご実家で作業を行われているのですね。現在、店舗をお持ちになっていないとのことですが、はちみつ屋さん BeeBeeさんの商品はどこで買うことができるのでしょうか?
━非加熱の完熟はちみつは、鴻巣市観光協会や鴻巣市にぎわい交流館「にこのす」、鴻巣市内の飲食店、種苗店、花屋さん、美容室、リラクゼーションサロン、滑川町のJA直売所で主に販売しています。
 犬用の肉球用クリームはペットショップで販売しています。
 販売先は自ら足を運んで開拓していますが、お店さん同士の横のつながりで紹介していただいたお店もあります。
 インターネットでも販売していますが、まだ販売量は少ないです。
 昨年11月からは、鴻巣市のふるさと納税の返礼品にもなっており、約18件申し込みがありました。
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​​ 写真:販売商品 (左)犬用肉球用クリーム (右)食用はちみつ(瓶・チューブ)と蜜ろう


養蜂・はちみつ販売について色々とご説明いただきありがとうございました。ここからは、少し事業から離れたお話を伺いたいと思います。
創業するにあたり、補助金をご活用していただきましたが、補助金はどのように知りましたか?
━鴻巣市商工会の方に教えていただきました。補助金の認定第1号と伺いました。

まさに鴻巣市がんばる起業家支援補助金の認定第1号です。ご活用いただきありがとうございました。
補助金はどのようにご活用されたでしょうか?
━木箱入りのミツバチ、ミツバチの巣箱、給餌器、燻製器、養蜂作業に使う面布等を購入しました。 
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  写真:    (左)巣箱              (右)燻煙器


補助金をお役立ていただきありがとうございます。今後の事業展開はどのようにお考えでしょうか?
━現在は鴻巣市内を中心に販売を行ったり、マルシェなどのイベントに出店していますが、今後は鴻巣市から埼玉県へと非加熱完熟はちみつの魅力を広げていきたいと考えています。
 異文化交流会にも参加し、狭山市や所沢市で開催されるマルシェへの出店も行う予定となっています。

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事業活動の幅がどんどん広がっていきますね。お店のPRやおすすめをお願いします!
━「みつばちは世界を救う!」ということです。
 私は蜜源植物を植えるところから始めており、環境問題の解決につなげていければよいなと考えております。また、非加熱完熟はちみつを通じて、地域住民が健康になる手助けができればよいと思います。

本日はお忙しいところお話をお伺いさせていただきありがとうございました。最後に、鴻巣市内で起業を考えている方に一言お願いします!
━私は生まれも育ちも鴻巣の「のすっこ」ですが、鴻巣市の人は温かい人が多いです。
 困っていることを相談すると助けてくれる方も多く、養蜂に使用する道具をしまう小屋や養蜂場へ向かう車もご厚意で提供していただきました。
 鴻巣市が元気になるような方に是非、起業していただきたいと思います。
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