本文
自殺予防 私たちにできること
自殺の現状
全国の自殺者数は21,837人、鴻巣市では19人となっており、多くの尊い命が自殺で失われています。
(令和5年、警察統計)
自殺には健康、経済問題など様々な背景があり、心理的に追い詰められ、生きていても役に立たないと思い込んだり、自殺以外に解決策が考えられなくなってしまった末の行動と言われています。
大切ないのちを自殺から救うために必要なことは、様々な悩みを一人で抱え込まないこと、周りの人が自殺の危険を示すサインに早めに気づくことが大切です。
自殺のサインに気づきましょう
自殺予防の10か条
次の項目が多くあてはまるような場合は、自殺の危険が迫っている可能性があります。早めに医療機関や相談機関へ相談しましょう。
- うつ病の症状がみられる
(気分が沈む、自分を責める、仕事の能率が落ちる、決断できない、不眠が続く) - 原因不明の身体の不調が長引く
- 酒量が増す
- 安全や健康が保てない
- 仕事の負担が急に増える、大きな失敗をする、職を失う
- 職場や家庭でサポートが得られない
- 本人にとって価値あるもの(職、地位、家族、財産)を失う
- 重症の身体の病気にかかる
- 自殺を口にする
- 自殺未遂に及ぶ
(厚生労働省「職場における自殺の予防と対応」より)
ゲートキーパーについて
ゲートキーパーとは
「ゲートキーパー」とは、直訳すれば「門番」という意味です。
自殺対策におけるゲートキーパーとは、「地域や職場、教育、その他様々な分野において、身近な人の自殺のサインに気づき、その人の話を受け止め、必要に応じて専門相談機関につなぐなどの役割が期待される人」のことで、いわば、「命の門番」とも位置づけられる人のことです。
自殺の多くはいくつかの「危険因子」が重なり、そこにきっかけとなる出来事が加わって引き起こされます。また、自殺を考えている人は、悩みを抱えながらも「自殺の危険を示すサイン」を発していることが多いといわれています。一人でも多くのかたに、「ゲートキーパー」としての意識をもっていただき、自殺を考えている人のサインに気づき、できることから行動を起こしていくことが、自殺対策につながります。
ゲートキーパー啓発動画
埼玉県のホームページ<外部リンク>では、ゲートキーパーの役割を担っていただくことで自殺予防につながるよう、ゲートキーパー啓発動画があります。
「悩みに気づくこころ支えるゲートキーパー」(15秒版)<外部リンク>
「悩みに気づくこころ支えるゲートキーパー」(60秒版)<外部リンク>
ゲートキーパー研修動画
埼玉県のホームページ<外部リンク>では、「ゲートキーパー」の役割や意義をドキュメンタリー風に解説する研修用動画があります。
「悩みに気づくこころ支えるゲートキーパー」(20分研修動画)<外部リンク>
自殺の危険因子とは
自殺の「危険因子」としては、次のようなことが挙げられます。(参考:厚生労働省「誰でもゲートキーパー手帳 第2版」<外部リンク>)
・過去の自殺企図・自傷歴
・喪失体験(身近な人との死別体験など)
・苦痛な体験(いじめ、家庭問題など)
・職業・経済・生活の問題(失業やリストラ、多重債務や生活苦など)
・精神疾患・身体疾患に関することやそれらに対する悩み(うつ病になる、身体疾患での痛み・苦しみなど)
・ソーシャルサポートの欠如(支援者がいない、社会制度が活用できないなど)
・自殺企図手段への容易なアクセス(危険な手段を手にしていることなど)
・自殺につながりやすい心理状態(自殺を思い浮かべること、絶望感、衝動性、孤立感など)
・望ましくない対処行動(飲酒で紛らわす、薬物を乱用するなど)
・危険行動(道路に飛び出す、飛び降りようとする、自暴自棄な行動をとるなど)
・その他(家族で自殺した人がいるなど)
ゲートキーパーになるには
ゲートキーパーになるために特別な資格はありません。
詳しくは、ゲートキーパーになろう!<外部リンク>(厚生労働省ホームページ)をご覧ください。
その悩み、誰かに話してみませんか?
悩みや不安がある時に、誰でも相談できる場所があります。