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鴻巣の赤物
鴻巣の赤物人形
「鴻巣の赤物制作技術」が国指定重要無形民俗文化財に指定されます。
詳しくは下記のリンクをご覧ください。
江戸時代、ひな人形の町として関東でも屈指の鴻巣は、桐の産地でもありました。桐のタンスや家具を作った後に出る、おがくずと糊を混ぜた材料で原型を作り、全体を赤く塗り重ね、彩色を施します。これは、ひな人形の頭部とほぼ同じ製法です。
昔から赤色の物は、魔を除けると伝えられ一種のおまじないから人形師によって赤物人形は考案されたと云われており、金太郎が熊にまたがった「熊金」、鯉にまたがった「鯉金」は子どもの無病息災を願って与える子どものお守り。真っ赤に塗られた獅子頭は家内安全、魔除けのお守りとして江戸中期から三百年以上の伝統を持っています。
現在では、十二支の干支物や風水を取り入れた招き猫など、その種類も豊富で、インテリアとしても人気を集めています。また、鴻巣の赤物人形は全国的にも有名で、獅子頭は埼玉県の特産品にも指定されています。