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「(仮称)道の駅こうのす」の管理運営候補者を決定しました

ページID:0013411 更新日:2023年5月8日更新 印刷ページ表示

 本市の地方創生の拠点と位置付けている『(仮称)道の駅こうのす』の管理運営候補者として選定した「株式会社ファーマーズ・フォレスト」と、3月15日(水曜日)に覚書を締結しました。

 今後、市とともに開業に向けた準備を進めていきます。

覚書締結式

 令和5年3月15日(水曜日)、鴻巣市役所市長応接室において、「株式会社ファーマーズ・フォレスト」並びに「鴻巣市」との、『「(仮称)道の駅こうのす」管理運営候補者に関する覚書』締結式が行われました。

覚書締結式の写真
(左)松本社長 と(右)並木市長

 

対談

 当日は、覚書締結とともに、並木市長と株式会社ファーマーズ・フォレスト松本社長による対談も行われました。

対談の様子

(並木市長)
 本日は、覚書の締結ができましたこと本当に嬉しく思っております。

 私自身、かねてより埼玉県に観光資源が少ないという課題を感じている中で、道の駅という新しい施設ができることによって、多くの方に鴻巣市を訪問していただきたい、そして、鴻巣の道の駅をただの通過点ではなくて、目的地としてお越しいただき買い物や食事などを楽しんでいただけるような施設にしたいと思っています。

 本市の昼間人口、つまり昼間の人口が増えることによって経済が潤い、まちが発展をするというスパイラルを創っていくことが、私の目標でもあります。

 

(松本社長)
 弊社は平成19年に宇都宮で創業し、道の駅等の地域振興の拠点を中核として地域課題を解決しながら経済を好循環させるという、最近では、地域商社と言われているビジネスモデルを作ってまいりました。

 この度、鴻巣にご縁がございまして、せっかくの機会ですのでこの地を盛り上げるために私達もこれから本格的にここに根ざして、鴻巣市の経済好循環に少しでも貢献してまいりたいと思っています。

 

(並木市長)
 「鴻巣の道の駅はいいよね!」と言っていただける道の駅になるよう、松本社長の知識と経験からいろいろな手腕を発揮していただきたいと思っています。

 

(松本社長)
​​ 道の駅も、制度が創設されてから約30年が経ち、今、全国的に約1200か所の道の駅がありますが当初からはずいぶん考え方が変わってきています。

 昔は道路休憩施設的な道の駅が多く、地産地消を中心としながらもなかなかその地域の独自性が発揮できていませんでした。今の道の駅はどちらかというと、並木市長がおっしゃったように目的地化されてきており、完全なる商業施設とはちょっと違うのですが、基本的には地元の方々にも楽しんでいただくとともに、広域からいらっしゃるお客様に対しても道の駅自体が目的地としてのサービスを提供する場になりました。さらに今後は地方創生の核となる地域経営の拠点施設へと、その目指す姿が変わってきています。

 私達も今回の提案で強調させていただいたのが、より多くの地元の方々に通っていただけるような施設であることです。地元が賑わっているから周辺地域の方々がいらっしゃるようになります。

 

(並木市長)
​​ 地元の方はもちろんのこと、本市には全県から免許の更新にお越しになる免許センターという施設がありまして、そのような方も立寄っていただけるような道の駅にしていただきたいと思います。

 

(松本社長)
​​ 近くまで来たんだから、という「ついで寄り」みたいな相乗効果というのもありますね。私達が考えている道の駅は基本的に道の駅1人勝ちというものではなく、街なかのいろいろな事業者さん、生産者さんと連携したビジネスモデルを作り、道の駅でどんどんアンテナショップ的に発信をし、そこから興味を持った人たちが街なかを回っていただけるような仕組みを作っていくことが非常に重要であると、まさにそれが道の駅が果たすゲートウェイとしての存在意義だと考えています。

 道の駅で年間に数十万、百万人のお客様を集めるので、その集客の装置を市内への回遊に生かせる仕組み、今おっしゃったような免許センターもある意味別の集客装置であると思いますので、うまく親和性があればいろんな意味で連携して「鴻巣に行くんだったらせっかくだからいろいろ寄ってみよう」となるといいですね。

 あとは、特色を出すことが大事ですね。特色をつけることによって、鴻巣に「観光」に行こう、となります。鴻巣に来ていただいて、道の駅だけではなくその周辺を観光するために滞在していただけるような仕組みを作っていく必要があると思っています。

 よく地元の方々は「自分たちの地域には特色がない」とおっしゃるんですが、実は観光の資源って、わりと地元の方々が普段当たり前にしてること自体が観光になるんですよね。これからの観光は目立った観光施設というよりはそういう本当にコアな観光、Sightseeing​​型の観光より体験型観光ですので、そういうコンテンツはこの鴻巣にはいっぱいあると思います。その辺も勉強させていただきながら大いに盛り上げていきたいと思います。

 

並木市長

(並木市長)
​ まさにそのSightseeing​​型より体験型っていうのは私も感じているところです。今ふるさと納税でも、商品ではなくて体験ツアーなども組み込まれたりしていますね。

 私は生まれも育ちも地元なので、なかなか鴻巣のことを外からの立場では見ることができないと思うんです。ですから、数々の事業を手掛けている事業者の方が鴻巣を見ていただくと、新たな魅力の創出につながっていくと思っています。

​​ 先程おっしゃっていただいた、市内の事業者、生産者と連携したビジネスモデルを作っていくという中で、道の駅の開業までの準備期間、助走期間が非常に大事だなと考えています。​

 

松本社長(松本社長)
​ ​幸いなことに今回は候補者として選んでいただいていますので、その期間に街の中にどんどん入って行きたいと思っています。
 いろいろな事業者さん、生産者さんを研究させていただいて、運営の準備期間中に例えば何が足りていないのかとか、このまちで作れるけれども作っていないものがどれだけあるのか、そういったリサーチをかけていくのです。

 お客様の観点からすると、やはりどうしても地産地消には限界がありまして、要は買い物に行ったけれども、鴻巣市産だけで結果的にあまり品ぞろえがよくなければなかなか通いづらくなってしまうんですね。
​ それなので、私達は少し広域で見ていきながらしっかり産物は納めて、地元の人たちが買いやすい、いわゆる「買い場」を作っていくのです。けれども、その買い場を作るにあたっても出来るだけ市内で作れる物は市内で作ってもらおうと。早くから準備して作れるものはやっぱり地元優先で作って出したいのです。

 リサーチをして地元の方と一緒に作り上げるというのは観光の仕掛けも同様でして、鴻巣市には8大日本一がありますね、それってやはりPRする必要は当然ありますし、これを活かしてどんな観光ができるのか、むしろ他にもPRしたいような場所を地元の方たちと一緒に探すようなワークショップですとか、例えばモニターツアーみたいなことをしながら地元との連携の中で少しずつ、少しずつ事業を作っていく、それが片方では商品開発であり、また観光であると、そういう仕組みを作っていける期間がいただけるので、とてもしっかりとできるとは思っています。

 

(並木市長)
 ​よくテレビでも道の駅特集とか、夕方のニュースなどでもやっていますよね。行列のグルメなどの特集を見たりしますが、「食」ということも非常に楽しみにしてます。

 

(松本社長)
​ 食については、まずは地元の素材を活用するということがあります。それプラス、昨今の若い方々がSNSとかで発信できるような話題性のある商品は必要になってきています。

 どうしても道の駅って、老若男女、様々なお客様がお越しになる中で定番を押さえる必要があります。奇をてらった商品ばかりを置いていくとなかなか一過性にしかならないので、その定番を押さえていきながら、一方でちゃんと話題性のある名物を作り、しっかりと発信できるような仕組みを作っていくのです。
 従来、道の駅はあまり若い方がいらっしゃる拠点ではなかったのですが、例えば名物スイーツなどが話題になることで、あれを食べに行こう、買いに行こうということになります。鴻巣にもそんな名物を作っていきたいと思っています。

 

(並木市長)
​ ​地域の人に愛され、もちろん市外からも来てもらえる、あっと驚くようなことをしていただけると嬉しいですね。私は、この道の駅を本市の地方創生の拠点として、未来へつながる活力あるまちづくりを進めていきたいと考えています。

 

(松本社長)
​​ これからの準備期間中、ホームページやSNS発信などで徐々に道の駅の姿を明らかにしていきたいと思っています。期待していてください。

 ぜひ一つお願いしたいのは、私達がやろうとしてる道の駅、鴻巣市が考えているまち作りの拠点としての道の駅の姿をしっかりとPRするために、並木市長とともに市民の皆様に向けたキックオフイベントをやらせていただきたいです。

 これから市民の皆さんと一緒に協働しながら、いろんなまち作りが始まるんだっていうワクワク感を盛り上げていきたいと思います。

 

(並木市長)
​ ​いいですね、ぜひやりましょう。これからいろいろとアドバイスをお願いします。
 本日は松本社長、どうもありがとうございました。

(左)松本社長 と(右)並木市長

 

株式会社 ファーマーズ・フォレスト について

Local Business Frontier ~日本のローカルをワールドクラスにする地域商社~
私たちは、様々な地域資源の魅力を掘り起し、地域から全国に、そして世界へとつなぎます。

 という経営方針を掲げ、生産・加工から販売まで一貫してプロデュースし、道の駅などの地域拠点を核として、地域内外に販売する地域経営事業を展開する。
 地域の多くの関係者を巻き込み、農産物などの地域資源を活かした商品開発や販路開拓、マイクロツーリズムなどを展開し、地域課題解決ビジネスを総合的に取り組んでいる。

会社概要

会社名:株式会社 ファーマーズ・フォレスト
立:平成19年7月31日
代表者:代表取締役 松本 謙

事業概要

[拠点運営・農業事業](認定農業者登録法人)
道の駅うつのみやろまんちっく村、道の駅ふくしま(2022年度開業)、うるマルシェ(うるま市農水産業振興戦略拠点施設)、やんばるの森ビジターセンター(2019年度開業)をはじめとした交流拠点運営、市民農園運営、農業事業(新里農場、大谷農場等約4haの農場運営)

[地域プロデュース・食農支援事業]
食と農業を通じた地域活性化のしくみ構築、商品・サービス開発支援、総合プロデュース事業

[地域商社事業]
農産物や地域特産品等の総合流通事業展開、産地間中規模流通、直営店舗や地域アンテナショップ等の経営

[着地型旅行・ツーリズム事業]
えにしトラベル(第二種旅行業 栃2-677号)地域資源を活用した観光開発や企画旅行、地域活性化の企画提案並びに情報発信

[ブルワリー事業]
クラフトビールの醸造販売事業、OEM製造受託事業

[企業経営診断・コンサルティング事業](ファーマーズフォレストコンサルタンツ)
創業支援、経営革新、経営改善、事業デューデリジェンス、各種運営基本計画、事業戦略立案支援、研修事業等