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鴻巣市にとってとてもなじみの深い「コウノトリ」ですが、皆さんは実際に見たことはありますか?コウノトリは大型の水鳥で、まっすぐに長くのびた太く黒いくちばしが特徴です。
かつては日本各地に生息していたと言われていますが、明治以後の乱獲や大戦後のほ場整備・河川改修による湿地の消滅、そして農薬の使用等による餌生物の減少などのため、昭和46年の兵庫県豊岡市を最後に、野生のコウノトリは絶滅してしまいました。
その後、保護・繁殖、そして放鳥の取組がなされ、現在では200羽を超えるコウノトリが野外に生息するところまで回復しました。(2020年8月現在)
コウノトリは水辺生態系の頂点に立つ生きもので、飼育下では1日に約500グラムもの餌を食べます。コウノトリが野生下で生息するためには、餌となる生きものを含め、たくさんの生きものを育む豊かな自然環境が不可欠です。そのため、コウノトリがずっと留まっていることは、その地域の自然がとても豊かであることの証であり、私たち人間にとっても住み良い環境であることを示しています。
分類 |
コウノトリ目 コウノトリ科 コウノトリ属 |
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学名 |
Ciconia boyciana(キコニア・ボイキアナ) |
全長 |
約120~130センチメートル |
翼開長 |
約200~250センチメートル |
くちばし長 |
約21~26 センチメートル |
体重 |
約4~5キログラム(一般にオスはメスより大きい) |
食べもの |
魚、カエル、昆虫、ヘビなど(完全肉食) |
保護の位置づけ |
IUCN(注釈)レッドリスト:絶滅危惧1.B類(EN) 環境省レッドリスト:絶滅危惧1.A類(CR) 文化財保護法:特別天然記念物 種の保存法:国内希少野生動植物種 |
(注釈)国際自然保護連合
市役所開庁時間であれば、どなたでもご覧いただけます。幸せを運ぶ「幸の鳥」(コウノトリ)は、市民の皆さんにも大人気です。
展示場所/鴻巣市役所本庁舎1階 市民ロビー
市役所開庁時間/平日 8時30分~17時15分