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【鴻巣市がんばる起業家支援補助金活用事例 vol.5】「アレルギーのある人もない人も、満面の笑みでいただきます!MARU 卵不使用の焼菓子店」

ページID:0025949 更新日:2024年8月22日更新 印刷ページ表示

補助金を活用し様々な取り組みを行っている事業者の方の声をお届けいたします!

MARU 卵不使用の焼菓子店

看板と写真 所在地 鴻巣市下忍

開店日
(開業日)

2024年3月1日

業種
・事業内容

卵不使用の焼菓子の製造・販売

営業時間 水・木曜日 11時30分~15時00分
定休日 不定休
HP https://www.instagram.com/tamagoganai/

本日は鴻巣市がんばる起業家支援補助金を活用された、MARU 卵不使用の焼菓子店の今津さんにお話を聞きたいと思います。よろしくお願いいたします。
━よろしくお願いいたします。

笑顔が魅力的で、こちらも明るく元気な気持ちになります!
━ありがとうございます。

早速、インタビューを始めさせていただきます。開業される前はどのようにお仕事をされていたのでしょうか?洋菓子店等でパティシエ等をされていたのでしょうか?
━お菓子は趣味で学生の頃から作っていましたが、特にどこかで学んだということはなく独学です。
仕事を始めてからはお菓子作りからは遠ざかっていましたが、子どもが生まれたことを機にまた作るようになりました。

卵不使用の焼菓子を作られていますが、「卵不使用の焼菓子」にこだわった理由を教えてください。
━子どもが生まれてからお菓子作りを再開しましたが、子どもに卵アレルギーがあることがわかりました。そこからは、子どもにお菓子を与えるときは、卵不使用のお菓子を作るか、市販の卵不使用のお菓子を買っていました。しかし、市販の卵不使用のお菓子は予約をしないと購入できないこともあり、不便を感じていました。
この経験から、アレルギーの人の助けになりたい、アレルギーの子供たちを笑顔にしたいという気持ちが芽生え、卵不使用のお菓子を製造、販売したいと思うようになりました。

  お菓子
  写真:卵不使用のお菓子(一部)

ご自身の経験があったからこそのこだわりなのですね。その気持ちを具体化し、事業を始め、開業するまではどのように進めたのでしょうか?
━お菓子の製造は、熊谷市にあるシェアキッチンを利用していました。作ったお菓子は、テスト販売として、鴻巣市をはじめとした近隣市(北本市や熊谷市)のイベント(地域のマルシェやマーケット等)に出店して販売していました。また、行田市でポップアップストア(期間限定の店舗)も行ったりしていました。お菓子は、知り合いの皆さんに試食を依頼し、意見を聞きながら完成させました。
イベント出店等を進めていく中で、シェアキッチンではなくお店での製造販売を考えるようになりました。お店を賃貸することも考えましたが、まずは自宅でということで、自宅駐車場でのコンテナ店舗を検討したところ、駐車場が狭くなってしまうこともあり、保健所の方と相談しながら、ウォークインクローゼットを改造して製造場所とすることにしました。

不定休とされていますが、基本的には毎週月・火・水曜日はご自宅で販売、週末はイベント出店販売というイメージでしょうか?
━そうですね。家族から「イベント出店だけではなく、平日も営業して「お店」なのでは?」との助言もあり、毎日ではありませんが、平日は自宅でも販売しています。

お店の名前の「MARU」にはどのような由来があるのでしょうか?
━満面の笑みの「満」、みんなの輪の「丸」、笑顔の「丸」、マフィンの形の「丸」、覚えてもらいやすいというところから「MARU」にしました。

ロゴ
 写真:室内にあるお店のロゴ

素敵な由来ですね。「MARU」さんのお菓子は、ご自宅での販売もしくはイベント出店時に購入できるということでしょうか?オンライン販売は行っているのでしょうか?
━オンライン販売も行っていますが、まだまだ販売量は少ないです。

オンラインでも購入できるのはうれしいです。お店の周知はどのように行っているのでしょうか?
━SNSが中心ですが、イベント出店時にお店のチラシを配ったり、来店された方の口コミですね。他県への周知が課題だと感じています。

マルシェなどのイベント出店等を積極的に行っていますが、事業者同士のつながりはどのように行っているのでしょうか?自ら積極的に声をかけているのでしょうか?
━鴻巣市内のマルシェの出店は、以前行っていたアクセサリー販売の時の知り合いから出店の依頼がありました。
他のイベント等は、自分で検索してSNS等のダイレクトメールで問い合わせをし、出店をしています。

やはり積極性が大切なのですね。現在、ご自宅兼お店となっておりますが、ご出身が鴻巣市なのでしょうか?
━私自身は栃木県で生まれ、熊谷市に住んでいました。就職を機に川越市に引っ越し、その後、行田市に住んでいましたが、家族の通勤等を考慮し、土地勘もある鴻巣市に引っ越してきたという形です。

開業前後でご苦労されたことはありますか?
━「本当に事業としてやっていけるのか?」「家庭との両立ができるのか?」という点が不安でした。開業するにあたり、自宅のウォークインクローゼットを改造したのですが、1年以上説得してようやく家族の許可が得られました。また、小規模のお店の情報があまりなく、事業化する際の情報収集が大変でした。
家庭との両立については、「家族がそろう休日に、自分のやりたいこと、好きなことにその時間を費やしてよいのか?」と悩んでおり、イベント出店を始めた頃は子どもも一緒に連れて行っていました。今は子どもも、家族と一緒にいる方が楽しいということで、イベントには私一人で出店しています。家族にはとても感謝しています。
金銭面はあまり不安はなく、「困ったら、(お店以外で)働けばいい」という気持ちで今もいます。

  お菓子とフォーク
写真:あんこクリームチーズのマフィン

今津さんの熱意にご家族の心も動かされたのですね。今回、補助金を活用していただきましたが、補助金についてどのように知りましたか?
━鴻巣市のホームページは見ていましたが、対象外だろうと思っていました。鴻巣市商工会で創業相談をした際に、案内があって申請できることがわかり、申請しました。

補助金はどのように活用されたのでしょうか?
━焼菓子製造を行う際に使用する作業台、シンク、オーブンレンジ、冷蔵庫等の購入に活用しました。

   購入品
写真:補助金を活用した購入品(一部)

自宅で開業されてから約半年となりますが、今後の事業展開はどのようにお考えでしょうか?
━いつかは路面店を出したいなと考えています。焼菓子についてお客様からご助言もいただいているので、おいしい焼菓子を目指して常にレシピをブラッシュアップしています。

今後事業展開を進める上で支援して欲しいことはありますか?
━小規模事業者向けのセミナー(特にデジタルマーケティングの)が受講できるとうれしいです。また、経営に関する勉強ができる機会があれば助かります。

インタビューも終盤になってきておりますが、お店のPRやおすすめを一言お願いします。
━おいしいので是非食べに来てください!「卵が不使用でもおいしいお菓子」を目指しているので、是非、一度は食べてみてほしいです。
アレルギーのある方もない方も「一緒に食べておいしいね!」と言ってもらえたらうれしいです。

  お菓子と看板
 写真:店内看板と陳列された焼菓子

最後になりますが、鴻巣市内で起業を考えている方に一言お願いします。
━頑張りましょう!やってみないとわからないこともあるので、まず動く、行動することが大切だと思います。

お忙しいところご協力いただきありがとうございました。

明るい笑顔とエネルギッシュさで、こちらがたくさん元気をもらうインタビューとなりました。
マフィンもおいしかったです。

  外看板
     写真:店外看板