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【鴻巣市がんばる起業家支援補助金活用事例 vol.3】「アーティストと二人三脚で歩む!(株)ミュージックパートナーズ」

ページID:0022342 更新日:2024年3月29日更新 印刷ページ表示

補助金を活用し様々な取り組みを行っている事業者の方の声をお届けいたします!

株式会社 ミュージックパートナーズ

案内 ​ 所在地 鴻巣市前砂434-1

開店日(開業日)

2023年7月6日

業種・事業内容

芸術公演、音楽祭、演奏会、イベント等の企画制作、
販売及び実施

国内・海外の音楽家、芸術家、芸能人、学者等のマネジメント  etc

営業時間 不定時
定休日 不定休
HP https://music-partners.jp/<外部リンク>

本日は鴻巣市がんばる起業家支援補助金を活用された、クラシック音楽事務所の株式会社 ミュージックパートナーズさんにお話を聞きたいと思います。よろしくお願いいたします。
━よろしくお願いいたします。

2023年に事務所を開業されたとのことですが、開業される前はどのようなお仕事をされていたのでしょうか?
別の会社で、現在のお仕事のようなイベント企画やアーティストのマネジメントをされていたのでしょうか?
━音楽系大学の大学院でアートマネジメントを学び、音楽事務所に就職し、今の仕事の基礎となるようなイベント企画や営業活動、アーティストのマネジメント等を担当していました。

※アートマネジメント・・・文化の作り手と受け手をつなぐ役割を担う者であり、公演や作品等の企画・制作、資金の獲得等を行う業務のこと

インタビュー1

音楽事務所では今のお仕事に直結するような業務を担当されていたようですが、起業・開業されるきっかけは何かあったのでしょうか?
━音楽事務所で働いていた10年間で様々なことを経験し、起業後の数年間のビジネスプランが明確になったことが後押しとなり起業しました。

「クラシック音楽事務所」とのことですが、ご自身もアーティストもしくは何か楽器を嗜まれていたのでしょうか?
━小さい頃からピアノは習っていましたが、オペラのコンサートを見てからは、テノール歌手に憧れていました。中学卒業後は音楽大学の附属高校へ入学し、大学まで声楽を学んでいました。大学では学生コンサートの制作にも携わっており、コンサートホールでインターンを1年やっていたことも今の仕事を選ぶきっかけになっていたのかもしれませんね。

ホームページ等には、舞台芸術公演、音楽祭、演奏会、イベント等の企画、制作、販売及び実施、国内の音楽家、芸術家、芸能人、学者等のマネジメントなど様々な業務内容が書かれていますが、どの業務の比重が高いのでしょうか?
━やはり、演奏会などのイベント企画、制作、実施と、国内外の音楽家のマネジメントの比重が高いです。今後は楽器の販売仲介等も行っていきたいと考えています。習い事として音楽をされている方から、楽器の選び方の相談を受けることもあるので、何かお役に立てればと思っております。

よくわからず、進められるがまま楽器を購入される方も多いと思うので、相談に乗っていただけることは大変助かります。

所属・協力アーティストはどのように探しているのでしょうか?募集等をしているのでしょうか?
━ホームページからダイレクトメッセージを送れる仕組みを作ってあるので、ホームページから連絡があることが多く、特に海外のアーティストはホームページから「日本で演奏する際の窓口=代理店になって欲しい」という要望が届きます。ダイレクトメール以外では、口コミで紹介という形もありますが、多くはこのどちらかですね。問い合わせがあった方について調べながら(もちろん演奏も聴きます)、展開力がある方と業務提携しています。
また、将来的には、音楽マネジメントに関する国際会議に参加し、ヨーロッパのエージェントから日本の窓口になって欲しいという話を受け、業務提携を進めようと考えています。

アーティスト

  写真:所属・協力アーティスト      

クレアこうのすとお付き合いがあると伺いましたが、主催のイベント・コンサート開催は鴻巣市を含む埼玉県や首都圏が多いのでしょうか?
━日本には公立の文化施設が約2100施設あり、その他に私立の施設があります。特に公立の文化施設をすべて調べ、芸術に力を入れていて、弊社のアーティストに合いそうな施設に営業活動をしています。営業内容は1~2年先の企画となっており、開催半年前くらいに企画内容の詳細を詰めていく感じです。
各都道府県には芸術の基幹施設のようなものがあり、埼玉県ですと、彩の国さいたま芸術劇場(さいたま市)になります。ちなみに、日本国内には40のオーケストラがあり、オーケストラがない県もありますが、意外と身近にあることが多いです。特に東京都や大阪府は複数のオーケストラがあります。

コンサート1コンサート2

       コンサート3

       写真:各地で開催予定のコンサート

クレアこうのすもその中に選んでいただけて光栄です。また、クレアこうのすでコンサートを開いていただけたらうれしいですね。

ホームページには、「私たちは、単なるマネージャーではなくアーティストと二人三脚で歩むパートナーでありたい。」とのコメントがありますが、どのような意味が込められているのでしょうか?
━業務をマネジメントするだけではなく、アーティストの要望やアーティストが伝えたいことをわかってあげられるパートナーやバディでいたいという思いを込めました。友人や家族のように真摯に対応したいとも思っていますが、関係性が近すぎてもよくないと考えているので、バランスや距離感も意識しながらという感じですね。 

   メッセージ

 写真:ホームページのトップページに掲載されているコメント

アーティストのラインナップを見せていただきましたが、従業員の方はいらっしゃるのでしょうか?
━今は一人ですべて対応しています。規模が大きなイベントの時は、個人で音楽事務所を営まれている方々に協力をお願いしながらという形ですね。もちろん、私が依頼を受け、お手伝いをすることもあります。

事務所を鴻巣市に開いた理由を教えてください。鴻巣市よりも他の場所(都内等)にある方が都合がよいイメージもありますが・・・
━生まれは旧大宮市ですが、中学1年生の時に鴻巣市に引っ越してきたので、地元で安心できるところというのが理由の一つです。また開業前は、家族といる時間が少なく、コロナでリモートワークを行う中で「自宅でも仕事が出来る」ということがわかり、開業するなら自宅もある鴻巣市でということもありました。おかげで、子どもたちを含めた家族と過ごす時間が増えました。おそらく、鴻巣市で初めてのクラシックの音楽事務所だと思います。

事務所1

     写真:事務所内の様子

鴻巣市を身近に感じていただきうれしく思います。

開業前後で苦労したことはありますか?
━前職を退職してから開業までの期間が3ヶ月と短かったことと、資金面の苦労がありました。業界的に前払いが多いので不安もありましたが、周りに恵まれたこともあり、乗り越えることが出来ました。  ​

補助金についてどのように知りましたか?
━インターネットで調べていく中で知りました。

補助金をどのように活用されましたか?
━主に広告宣伝費として活用させていただき、ホームページ制作等を行いました。

今後の事業展開はどのように考えられていますか?
━今は日本国内の事業が中心となっていますが、アジア(台湾や韓国など)へも広げていきたいと考えています。すでに韓国のエージェントとは交流は出来ているので、業務提携アーティストも増やしつつ、アジア進出を進めていきたいですね。後は先ほどもお話しさせていただいた、楽器の販売仲介もしていきたいと思っています。将来的には鴻巣市内で音楽祭も開催したいですね。

今後事業展開を進める上で支援して欲しいことはありますか?(補助金等含む)
━ソフト事業に柔軟に活用できる補助金があればよいと思います。また、2年目、3年目など長い目で起業者をサポートするような制度があればよいと思います。

事務所もしくはアーティストのPRやおすすめを一言。
━コンサートに一度でいいから行ってみてください!文化が活性化するとまちも活性化するので、特にまちのホールの主催講演に行ってみて欲しいです。

鴻巣市内で起業を考えている方に一言。
━「まさか」に耐えられるような事業計画をしっかり立て、2年間は事業がうまくいきそうと思えるなら、起業していいと思います。また、「自分にしか出来ない仕事かどうか」も大切だと思います。起業しないとわからないことも多いですが、自分が頑張れば頑張るだけ成果はあがります。起業には、人と人のつながりも大切です。補助制度もフル活用して、起業を進めましょう!

インタビュー2

アーティスト、クラシック音楽を含めたご自身のお仕事への熱い想いが伝わってくるインタビューでした。鴻巣市でもクラシック音楽が聞ける機会が増えるとよいと思います。
貴重なお話ありがとうございました!