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放射線量測定(簡易)実施要領
1測定方法
「学校等における放射線測定の手引き(平成23年8月26日文科省)第2章除染等のために比較的高い放射線量の原因となっているポイントを特定するための測定法」に示されている方法に準じて測定する。
簡易測定器(ミリオンテクノロジーズ社製RDS-30)により
- 地上5センチメートルの高さで毎秒3センチメートルぐらいの早さで、比較的高い放射線量を示す場所を探す。(高いとする目安は0.23μSv/H)
- 高い箇所を発見した場合は、その周辺をゆっくりとした速度で一番高い放射線量を示す場所を特定し、石灰等でマークする。
その後の流れ
- 詳細測定の実施
- 簡易な除染
- 再測定
放射線量の低減が実現できなかった場合(地上より1メートルの測定において周辺より1μSv/H以上高い場合)は文部科学省に連絡。
2測定箇所の選定
「学校等における放射線測定の手引き(平成23年8月26日文科省)」1.校内において高い線量率が予想されるポイントは、次のとおり。
1.雨水の集まるところ及びその出口
建物の雨樋(軒樋、集水器、呼び樋、竪樋)、竪樋から直接排水されている犬走り、側溝、集水マス、屋上・プール等屋外の排水口、雨だれが落ちている場所などが該当する。放射性物質(セシウム)は土や落ち葉に付着しやすいため、これらがたまりやすい軒樋、集水器、屋外の排水口、側溝、集水マスなどは、重点的に測定する。
2.植物及びその根元
樹木の葉・幹・根・根元付近の土、花壇・植栽、芝・草地、コケ、落ち葉だまり、屋外に置いてある堆肥などが該当します。特に、高木の広葉樹の根元やコケが生えているところで、高い線量率が確認されることが多い。幹の周囲が均一に汚染されているわけではないため、1周全面を測定する。
3.雨水・泥・土がたまりやすいところ
水たまりができやすい低くなった地面、縁石や堀際の土だまり、コンクリートと表土の境、コンクリートやレンガ(地表面)の割れ目・継ぎ目、カビや土などがついて黒ずんだ構造物などが該当する。これらの場所は、周囲から雨水が流れ込みやすく、また、泥や土だまり、周囲より放射性物質が付着しやすいため、線量率が高くなる可能性がある。
4.微粒子が付着しやすい構造物
錆びた鉄構造物、トタン屋根など
当該施設において、上記に該当すると想定される箇所をあらかじめ施設の施設長が選定し、これらの箇所を測定します。
3詳細測定の実施
簡易測定により、暫定的な基準値を0.23μSv/Hとして定め、地表から5センチメートルの高さでこの基準値以上の測定値が検出された箇所については、改めて詳細測定を実施する。
マークした箇所の測定は、シンチレーションサーベイメーターを使用し、表面から5センチメートルの高さを30秒間測定する方法により、放射線量の分布面積を確認する。
基準とする「0.23μSv/H」について
国際放射線防護委員会(ICRP)は、自然放射線と医療被ばくを除く空間放射線量を年間1ミリメートルSv(0.19μSv/H)としております。(文科省も目指す値としている。)また、自然界の大地等からの放射線量は、年間0.38ミリメートルSv(0.04μSv/H)とされています。したがって、これらの和(0.23μSv/H)を鴻巣市の暫定的な基準値とします。
4除染作業の実施
除染は、「鴻巣市除染計画」を定め実施する。