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保護司会・更生保護女性会
更生保護
日本は、諸外国に比べると治安の良い国と言われていますが、テレビや新聞等では頻繁に犯罪のニュースが報道され、凶悪な事件も数多く発生しているのが現状です。
このような犯罪から社会を守り、安心して暮らせる社会を築くためには、単に犯罪の取締りを強化したり、犯罪者を罰するだけでは十分ではありません。
罪を犯した人が再び犯罪に陥らないように手助けをし、また、犯罪を未然に防ぐ働き掛けが必要です。
「更生保護」とは、罪を犯した人の立ち直りの援助をしたり、犯罪予防のための様々な活動を行うものです。
こうした活動を効果的に進めるためには、公的な機関による行政的働き掛けだけでなく、罪を犯した人を受け入れる地域社会の人々の温かい理解と協力とが不可欠です。
鴻巣地区保護司会
鴻巣地区保護司会は鴻巣市・北本市・桶川市に配属の保護司で組織され、各市に支部があります。保護司相互の連携を密にし、犯罪をした者の改善および更生を援助するとともに、犯罪予防のための世論の啓発につとめ、もって地域社会の浄化をはかり、更生保護事業の進展に資することを目的とし、目的を達成するために必要な活動を行っています。
(令和4年5月25日現在 40名)
保護司とは
地域の人々や習慣などをよく理解しているという特性を生かし、保護観察官(更生保護に関する専門的な知識に基づいて、保護観察の実施などに当たる国家公務員)と協働して犯罪者の改善・更生を助け、犯罪の予防に当たる民間のボランティアです。
身分としては、保護司法に基づき法務大臣から委嘱を受けた、無報酬の非常勤国家公務員です。
保護司の活動
保護観察
犯罪や非行を犯した人に対して、更生を図るための約束事(遵守事項)を守るよう指導するとともに、生活上の助言や就労の援助などを行い、その立ち直りを助けるものです。
環境調整
少年院や刑務所に収容されている人が、釈放後にスムーズに社会復帰を果たせるよう、釈放後の帰住先の調査引受人との話し合い、就職先の確保などを行い、必要な受け入れ態勢を整えるものです。
犯罪予防活動
犯罪や非行を未然に防ぐために、世論の啓発や地域社会の浄化に努めるものです。
毎年7月は「社会を明るくする運動」強化月間として街頭キャンペーンなどの様々な活動が展開されます。
保護司の守秘義務
保護司は、その職務上知り得た関係者に関する秘密を尊重し、その名誉保持に努めています。
鴻巣地区更生保護女性会
鴻巣地区更生保護女性会は、地域社会から非行や犯罪をなくし、過ちを犯した人たちの立ち直りを支援するために立ち上がったボランティア団体です。
人間だれもが人として尊重され、自分らしく生きたいと願っています。たとえ、非行や犯罪に陥った人でも同じです。私たちは、まずこれを活動の基本に据え、人間愛と限りない情熱をもって、だれもが、人間らしく尊厳をもって生き生きと暮らせる明るい社会をめざして活動しています。(令和4年4月1日現在 94名)