市長所信表明

令和4年9月定例会 市長所信表明

 本日ここに、9月定例市議会を招集申し上げましたところ、議員各位におかれましては 御参会を賜り、議案をはじめ、当面する市政の諸課題についてご審議をいただきますことに、心から感謝を申し上げます。また、定例会の開会にあたり、所信を申し述べる機会をいただきましたことに、厚く御礼を申し上げます。

 さて、皆様ご承知のとおり、私は、去る7月24日に執行された鴻巣市長選挙におきまして、多くの市民の皆様からの温かいご支援、ご信任を賜わり、8月1日より第18代鴻巣市長に就任をいたしました。市長就任は、この上ない光栄であるとともに、その職責の重さを痛感し、改めて身の引き締まる思いであります。私は、強い決意と覚悟をもって市長の職務に全力を尽くしてまいりますので、議員の皆様、市民の皆様のより一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。

 現在、全国の地方自治体は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大をはじめ、人口減少や少子高齢化の進行、地球規模での環境問題、ICTの活用による市民サービスの向上、頻発化・激甚化する大規模な自然災害、地域課題の複雑化に対応した市民等との協働、関連性の高い県や国との効果的な連携など、多様化する課題に直面しており、これらに対応したまちづくりを推進していく必要があります。
 中でも、第7波となる新型コロナウイルス感染症の急激な感染拡大により、8月28日現在、本市における陽性者数の累計は13,200人となっております。
 市では、医師会などのご協力をいただきながら、60歳以上及び基礎疾患のある方等への4回目のワクチン接種や若年者へのワクチン接種の推進を図るとともに、ホームページ等を通じ、8月4日に発出された「埼玉県におけるBA.5対策強化宣言」をはじめ、積極的に感染対策の周知等を行っております。

 本市は、平成17年10月1日に、吹上町、川里町と合併し、新たな鴻巣市としてスタートしてから17年が経過いたします。合併後のまちづくりでは、「花かおり 緑あふれ 人輝くまち こうのす」を将来都市像に、新市の速やかな一体性の確立と3地域の均衡ある発展に向け、議員の皆様並びに市民の皆様のご協力により積極的に事業が展開され、県央地域の中核都市として発展しております。これまでの間、新市のまちづくりにご尽力をいただきました関係者の皆様に対しまして、心から敬意を表しますとともに、深く感謝申し上げます。

 私は、これまでのまちづくりを基礎に、本市のさらなる発展を目指し、本年度からスタートいたしました第6次鴻巣市総合振興計画後期基本計画をはじめとする各部門別計画を着実に実行していくとともに、今後も本市が持続可能なまちとして輝き続けることができるよう、「市民と歩む 新しい鴻巣」を基本姿勢として、次の3つの方針のもと、8つの政策を掲げ、市政運営に全力で取り組んでまいります。

 3つの方針の1つ目は、「未来への投資で活力をつくる」です。

 本市を持続可能な都市とするためには、未来を見据えた取組が必要です。少子化が進行する中、健やかな子どもたちの育成や子育て支援を行うことは、未来の鴻巣を担う人財を育てることであり、本市への愛着の醸成につながります。これまでも子育て環境の充実に向けた多くの子ども・子育て施策、教育委員会と連携し、全国に先駆けて構築した教育ICT 環境の整備や教育施設の改修など、積極的に事業が展開されてきました。
 これらをさらに発展させるため、子どもたちや子育て世代に対する施策の充実を通じて、「子育ての安心をつくる」、そして、教育環境の整備と学力の底上げなどの施策を通じて、「教育先進都市をつくる」取組を推進してまいります。
 また、市民協働による賑わいづくりや観光振興、商工業や農業の振興などを通じて、「まちの活力をつくる」取組を推進いたします。
 これらの未来を見据えた取組を市民の皆さんと協働して推進することにより、地域の未来への活力を創ってまいります。

 3つの方針の2つ目は、「地域・市・県・国を経験でつなぐ」です。

 私は鴻巣市で生まれ育ち、商工会青年部や消防団、観光協会、まちづくりビジョン会議などの活動を通じて、本市のまちづくりに参加してまいりました。これらの活動を通じ、まちづくりの主役は市民であり、市民の皆さんとの協働は、まちづくりに欠かせないものであることを再確認いたしました。今後におきましても、まちづくりの主役である市民の皆さんと行政をつなぐため、自治会やボランティア団体、NPO団体や企業などとの対話や交流、情報交換などを通じて、「地域と行政をつなぐ」ことにより、市民協働のまちづくりを推進してまいります。
 また、私は、平成22年7月から平成27年2月まで市議会議員として、平成27年4月から本年7月まで県議会議員として地方自治に携わってまいりました。
 市議会議員当時は、文教福祉常任委員会および市民環境常任委員会に所属し、議員活動を通じて、産業の振興や公共施設、特に小・中学校の耐震化やエアコンの設置、子どものインフルエンザ予防接種助成などの推進に努めてきました。
 また、県議会議員としては、総務県民生活常任委員会や警察危機管理防災委員会、県土都市整備委員会、環境農林委員会、産業労働企業委員会、企画財政委員会、福祉保健医療常任委員会等のほか、予算・決算・新型コロナウイルス感染症対策の各特別委員会での活動を通じ、「魅力あふれる埼玉・鴻巣の実現」に努めてまいりました。
 これらの経験により、埼玉県から見た本市の状況を捉えることで、県政の発展はもとより、特に、鴻巣箕田地区産業団地の推進や県道鴻巣川島線、東松山鴻巣線の改修、上尾道路2期工事の推進、荒川や元荒川の治水対策、人と生きものが共生できる環境づくりの推進など、県議会議員の立場から鴻巣市政の進展に努めてまいりました。これまで培った経験やパイプを活かし、「鴻巣市を県・国とつなぐ」ことで、県や国と連携した効果的な市政運営を展開してまいります。

 3つの方針の3つ目は、「くらしの安心を全力でまもる」です。

 市町村は、基礎的自治体として、住民の皆さんのくらしを守る最前線です。近年の新型コロナウイルス感染症の感染拡大や、頻発化・激甚化する自然災害への対応、防犯・交通安全対策等を講じ、高齢者や障がいのある方々をはじめとする市民の皆さんが、住み慣れた地域で安心して安全に暮らせるまちづくりを推進する必要があります。
 そして、高齢の方々の社会参加を促す機会を設け、社会的孤立を防ぐ方策を検討するとともに、高齢者や障がいのある方々の日常の移動手段等を確保するなど、「福祉の安心をまもる」取組を推進してまいります。
 また、本市の令和3年中の交通人身事故発生率は、県内40市中2番目に低く、犯罪率も7番目に低くなっており、県内他市と比較し、交通人身事故が少なく、治安が良い安全なまちとなっています。これらの強みを維持し、さらに発展させるため、市民の皆さんと共に、「市民の安全をまもる」取組を推進します。
 さらに、税収の確保及び地域の活力の維持に向け、鴻巣市企業誘致条例や鴻巣市中小企業及び小規模企業振興基本条例を踏まえ、企業誘致や企業の定着、雇用の促進を図るほか、行政評価システムを有効に活用し、PDCAサイクルを活用しながら費用対効果と事業の継続性を見極めつつ、限られた予算の中で最大限の成果を達成するため、賢く省く行財政運営に努め、「健全な財政をまもる」取組を推進します。

 これらの3つの方針による8つの政策に加え、新型コロナウイルス感染症の第7波の流行に伴う感染拡大防止は、喫緊の課題となっており、ワクチン接種をはじめ、埼玉県と連携した抗原検査キットの無料配布の実施、新型コロナウイルス感染症対応として予定されている事業を着実に推進するほか、本定例会におきましても、関連補正予算案を提案させていただいております。
 また、今後におきましても、現在実施している、実施が予定されている新型コロナウイルス感染症対応事業の効果、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金や新型コロナウイルス感染症対策基金の状況などを踏まえ、引き続き、市民の命と暮らしを守るための取組を推進してまいります。
 さらに、国で検討されているオミクロン株に対応した新型コロナワクチンの迅速な接種に向けた情報収集や接種体制の確保などに取り組んでまいります。

 次に、新ごみ処理施設の建設につきましては、現在、本市は一部事務組合である埼玉中部環境保全組合及び彩北広域清掃組合において、ごみの処理を行っており、両組合施設ともに稼働開始から本年で39年目となる状況の中、新施設の整備は喫緊の課題であり、早期に実現しなければならないものと考えております。
 本年4月からは埼玉中部環境保全組合において、施設建設に関する具体的検討が進められており、8月には、同組合の条例に基づく「新たなごみ処理施設等建設検討委員会」が設置され、行政のほか、識見者や組合議員、関係団体などを交え、新施設の整備に関する調査や研究、検討を行うこととなりますので、この中で、具体的な検証等を行っていくものと考えております。あわせて、さらなるごみの減量化や再資源化、経費等の削減に向けた取組についても、積極的に推進してまいります。

 さらに、市政全般にわたって言えることですが、市政運営には継続性も必要であると考えています。これまでのまちづくりを基礎として、良い部分をしっかりと継続し、さらに発展させ、本市を持続可能な都市として、未来に引き継いでいく必要があります。このためには、本年度からスタートいたしました第6次鴻巣市総合振興計画 後期基本計画の効果的な推進に向け、現在実施している各事業の効果を検証し、事業のバージョンアップや新規事業の展開などにより、鴻巣市の発展をさらに加速させてまいります。
 あわせて、時流に適応した市役所へ変革していくことは時代の要請であり、行政のDX推進による利便性の向上と事務の効率化についても、デジタル弱者への対応を含めて総合的に推進してまいります。
 なお、本年度に予定されている各種事業につきましては、議員の皆様の十分な審議の上、ご賛同をいただいておりますので、まずは、これら事業の着実な推進を図ってまいります。

 私は、「市民と歩む新しい鴻巣」の実現に向け、「市民目線での市政運営」、「市民に信頼される市政運営」、「真に必要な施策に重点的に注力する市政運営」を念頭に、市政に対するご意見やご要望を真正面から受け止め、まっすぐ市政に取り組み、一歩ずつ着実に歩み続けるまちづくりを、全力で推進してまいります。

 以上、私の所信の一端を申し述べさせていただきましたが、具体的な施策等につきましては、現在の行財政状況を確認しつつ、令和5年度の施政方針並びに予算(案)の大綱におきまして、ご提案申し上げたいと考えております。

 結びに、鴻巣市のさらなる発展に向け、議員の皆様、市民の皆様をはじめとした関係者の皆様の温かいご支援とご協力を賜りますことを心よりお願い申し上げまして、私の市長就任にあたりましての所信表明とさせていただきます。

 皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

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更新日:2022年8月30日