脳脊髄液減少症(のうせきずいえきげんしょうしょう)について
脳脊髄液減少症とは
交通事故、スポーツ外傷、落下事故等、頭部や全身への強い衝撃を受けたことなどが原因で、脳脊髄液(髄液)が漏れ続け、髄液が減るために脳の機能が低下し、さまざまな症状に慢性的、複合的に苦しめられる病気です。
そこで、早い段階での適切な対応が重症化予防につながります。特に子どもの場合は、早期発見、早期治療が大切といわれています。
おもな症状
- 頭痛(起立性、片頭痛、緊張型等)
- 耳鳴り、めまい、ふらつき、聴覚過敏 等、聴覚に関連したもの
- 目の奥の痛み、視力低下、光がまぶしい、ピントが合わない 等、目に関連したもの
- 吐き気、体のだるさ、思考力低下 など
脳脊髄液減少症の現状
現在、この病気については、国において統一的な判断基準の確立と有効な治療法の研究がおこなわれている段階であり、診断基準が確定していないことや、治療法のひとつであるブラッドパッチ療法(硬膜外自家血注入法:髄液の漏れている周辺に血液を注入し、血液が固まることにより修復する治療法)についても現時点では保険適応外であることから、診療や治療が可能な医療機関を探すことが困難な状況にあります。
埼玉県では、平成19年度に行った調査をもとに、対応する病院について情報提供しています。
関連情報リンク
文部科学省 「学校におけるスポーツ外傷等の後遺症への適切な対応について」
関係患者団体リンク
更新日:2016年3月1日