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子どもがいつも楽しく笑顔でいるための約束ごと
子どもたちが幸せに生きていくために、世界で共通して、みんなが守るべき約束が決められています。
この約束は、世界中のすべての子どもたちが持っている「権利(けんり)」について定めています。
「子どもの権利条約(けんりじょうやく)」といい、子どもも大人も同じひとりの人間として、基本的人権(きほんてきじんけん)が保証(ほしょう)されています。
どんな約束なの?
「命を守られ成長できること」、「子どもにとって最もよいこと」、「意見を表明し参加できること」、「差別のないこと」の4つの原則に基づいて決められています。
1989年に国連総会(こくれんそうかい)で採択(さいたく)され、1990年に国際条約(こくさいじょうやく)として発効(はっこう)※1しました。
日本では、1994年4月22日に批准(ひじゅん)※2し、同年5月22日に発効しました。
【用語解説】
※1発効(はっこう):条約が効力(こうりょく)をもつこと。発効の日から、条約の内容を守らなければなりません。
※2批准(ひじゅん):条約をみとめて実行します、という国の最終の確認(かくにん)、同意のてつづき。
どんな権利があるの?
この条約では、大きく分けて4つの権利を定めています。
どんな権利があるか、詳しく見てみましょう。
1 生きる権利
住む場所や食べ物があり、医療(いりょう)をうけられること。
命が守られて、安全・安心に暮らせること。
2 育つ権利
勉強したり、遊んだり、休んだりして、自分らしく成長できること。
3 守られる権利
いじめや暴力などから、心も体も守られること。
4 参加する権利
自由に意見を言ったり、聞いてもらえること。
集まってグループを作ったり、自由に活動ができること。
世界中の子どもたちの幸せを願ってつくられた約束ごとが、「子どもの権利条約」です。
みんながいつも楽しく、笑顔でいられるためにはどうしたらよいか、友達やお家の人と考えてみましょう!